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#0037『暗殺者の家』アルフレッド・ヒッチコック監督 1934年イギリス

暗殺者の家
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監督: アルフレッド・ヒッチコック
脚本: エドウィン・グリーンウッド/A・R・ローリン/D・B・ウィンダム
出演: レスリー・バンクス/エドナ・ベスト
    ピーター・ローレ/ノヴァ・ピルブーム

スイス・サンモリッツで休暇を楽しむローレンス夫妻(レスリー・バンクス/エドナ・ベスト)と一人娘のベティ(ノヴァ・ピルブーム)。友人ルイ・ベルナールとホテルのダンスパーティに出席するが、突然ルイは何者かに射殺されてしまう。実は英国情報局員であったルイは、死ぬ間際に大物政治家暗殺の情報をローレンスに託す。しかし、それはすぐにに暗殺者集団の知るところとなり、ローレンス夫妻の口を封じるためにベティが誘拐されてしまう。情報を当局に伝えることも助けを求めることもできないローレンス夫妻は自分たちの手で娘を取り返そうとするが・・・・

1934年、イギリス時代のヒッチコック最大のヒット作となったサスペンスの傑作。

情報局員ルイ・ベルナールの死から、娘を誘拐されたローレンスの追跡劇、アルバート・ホールの暗殺劇、その後の暗殺者集団と警官隊の銃撃戦と80分弱の短かい時間の中で見所満載の本作。ヒッチコックは特に最後の銃撃戦を撮りたかったようですね。実際にあった「シドニー街の銃撃戦」をモチーフに作られたシーンですが、ロンドンの警察隊は銃を携行していないため警察と犯人の銃撃戦が検閲で認められず、わざわざ犯人から撃たれた後にトラックでライフルを調達して応戦するというストーリーでしのいだというエピソードが残っています。

「良いサスペンス映画の条件は良い悪役がいること」とヒッチコックは語っていますが、本作の悪役、暗殺者集団のボス・アボットを演じているピーター・ローレはまことに素晴らしい悪役ぶりです。良く知られているところではハンフリー・ボガート主演の名作”カサブランカ”と”マルタの鷹”に出演しており、このニ作では、主役のボギーにからむ小悪党的な役柄でしたが、本作では堂々のボスキャラ。

ヒッチコックもピーター・ローレを痛く気に入っていたようで、エッセイなどで彼に関する記述をよく見かけます。ピーター・ローレはちょうどこの作品の最中に結婚したらしく、撮影の合間を縫って30分で撮影現場と式場を往復したという逸話があります。しかも、右眉の上にある傷口の特殊メークを取る暇もなく、前髪で隠してそのまま式を挙げたということです。

そこまで、仕事熱心なピーター・ローレの悪役ぶりはすばらしく、妙に丁寧な物腰と目に愛嬌があるくせにふてぶてしい笑い顔が印象的(目と眉が下がってるところが怖いんですよね)。個人的には、”良い悪役”とは、存在感がある悪役。そして、悪役の存在感とは”狂気”だと思っているのですが、普段見せる慇懃さと最後の戦闘シーンで見せる激しい気性のコントラストもばっちり効いており、まさに狂気の悪役の存在感十分でした。最後の死にっぷりも、悪党らしくて良い。

「定本・映画術」によるとヒチコックの悪役ベスト3は、ジョセフ・コットン『疑惑の影』、クロード・レインズ『汚名』、ロバート・ウォーカー『見知らぬ乗客』ということですが、個人的には本作のピーター・ローレも含めて悪役四天王としたいところですね。

この作品は、後年ヒッチコックのセルフリメイクで『知りすぎていた男』となりました。ジェームズ・スチュアートとドリス・デイが主演したリメイク版も傑作ですが、私は悪役の出来の比較一本で『暗殺者の家』に軍配を上げます。★★★★★

※この記事は、オールド・ムービー・パラダイス!に掲載したものを加筆修正の上転載しました。

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暗殺者の家
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No title

ピーター・ローレは良い役者さんですよね。
フリッツ・ラングの「M」やアラン・ポーの「大鴉」のリメイク「忍者と悪女」などが
印象に残ってます。
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