スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

#0038『鳥』アルフレッド・ヒッチコック監督 1963年アメリカ

鳥
”THE BIRDS”にほんブログ村 映画ブログへ

監督・製作: アルフレッド・ヒッチコック
原作: ダフネ・デュ・モーリア
脚本: エヴァン・ハンター
撮影: ロバート・バークス
音楽: バーナード・ハーマン
出演: ティッピー・ヘドレン/ ロッド・テイラー
    スザンヌ・プレシェット/ジェシカ・タンディ
    ヴェロニカ・カートライト/ドリーン・ラング
    エリザベス・ウィルソン

やっぱりそうだった。 この映画の”居心地の悪さ”は天下一品なのだ。

鳥が人間を襲撃する。 その原因は全くわからない。 人間は鳥の襲撃にどう対応すべきなのかも示されない。 知恵を集めてみても、何の解決にもならず事態は収拾しない。 ただ、人間は鳥を怒らせないように、そっと逃げ出すだけである。徹底振りがまったくすばらしい。 この作品にはBGMすらない。

二流のパニック映画やホラー映画では、こうはいかない。 何も示されない居心地の悪さに、どうしても耐え切れないのである。 だから、少しでも居心地良くしようといろいろなことをする。公害だの核汚染だのという子供だましの理由付けをして見たり、 敵の中に人間に味方する都合のいいキャラを設定してみたり、 核爆弾などで一気に安易な解決を図ってみたり、すべて、理不尽な状況を少しでも居心地よくするためのくだらない小細工なのである。こうした小細工を弄するほどにそのパニックやホラーは、ご都合主義の安っぽいものになってしまうのだ。

最高の叡智たる人類を襲う未曾有の恐怖であるはずなのに、監督や脚本家が小賢しい知恵を絞るほどに、彼らの手の中に納まるチープな作り事になってしまう。そして、それがチープな作り事であることは必ず観客に透けて見えてしまう。悪いことに最近の映画はそれをリアルに見せるための技術だけは格段の進歩を遂げているため、結果として実に壮大な猿芝居を見せられることになるのだ。悪夢だね。

『鳥』では、何も説明されず、何も解決しない。 すばらしい。主人公たちに救いはない。 当然、見ている我々にも救いはない。理由も決着も何も示されないからこそ、見ているこちらの頭の中には無限のイメージが膨らんでいく。そのイメージは、膨らんで渦巻いて、 結局どこにも行き場がないまま取り残される。 ああ、居心地悪いなぁ。 最高だけど。

ヒッチコックがこの映画に関して「自然は復讐する」と言ったという話をある評論本で見かけた。本当なのかしらん? もし本当に言ったとしたら、きっとインタビューがめんどくさかったりしていい加減なことを言ったに違いない。さすがヒッチコック。ブラックだ。 もし、本当にそれがヒッチコックの意図だったとしたら、、、 勝手な思い入れと勘違いでごめんなさい・笑 ★★★★★ に決まってます。

※この記事は、オールド・ムービー・パラダイス!に掲載した記事を修正転載したものです。

↓↓最後まで読んでいただいてありがとうございました。ぜひワンクリックお願いします^^
にほんブログ村 映画ブログへ

鳥アルフレッド・ヒッチコック ティッピ・ヘドレン ロッド・テイラー

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-12-23
売り上げランキング : 3843

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ブログパーツ

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

まさに、潔い

sesiriaさん、潔いとはまさにその通りだと思います。ヒッチコックは人(というか観客)が何を怖いと思うのかということについて、自分の考えに絶対の自信を持ってましたね。その自信が潔さになって映像化され素晴らしい作品になるんでしょうねぇ。潔さの度合いが並みの監督とは全然違う。60年代前後の作品はまさに完璧です。

そうなんですよね。突き放されているのに不満は出ないのです。なんというか、潔いというのか、これが
低レベルの映画ならそうはいかない。
何故?なんだこれは?なにも納得できやしない、等
不満が残るかもしれません。なのにヒッチコックは
流石です。いつも終わり方が鋭いですね。
どのシーンも印象的で、この「鳥」も美しいし、
見ているときは音楽がない事にも気付かなかったです。完璧な作品ですね。

ばっちりでしょ

『鳥』は、これに尽きます。なかなか他の作品はここまで徹底できないようですね。

>『鳥』では、何も説明されず、何も解決しない。 すばらしい。

FROSTさんの仰るとおり!
この突き放した演出がたまらんです。
★引っ越しました!★
お越しいただいた皆様、ありがとうございます。 新しくシネマぞろ★を始めました。下のリンクよりぜひお立ち寄り下さい!
場内ご案内
はじめてご来場のお客様は
こちらから
上映作品を探す

【上映作品INDEX】
⇒タイトル別/あ行-さ行
⇒タイトル別/た行-わ行
⇒製作年別/1910年代-1940年代
⇒製作年別/1950年代-2000年代
⇒ファーストインプレッションリスト
【特集INDEX】
⇒サイレント映画特集
⇒ヒッチコック特集
⇒フィルム・ノワール特集
【500円DVD INDEX】
⇒500円DVDリスト(07/12/09更新)
 全358タイトル

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

ブログ内検索
カスタム検索
最近の記事を読む
コメント御礼!
トラックバック感謝!
上映作品ランキング


ご来場感謝!!
Google
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:文芸座館主

Blogranking.net

RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お気に入り!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。