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#0041『殺し』ベルナルド・ベルトルッチ監督 1962年イタリア

殺し
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監督:ベルナルド・ベルトルッチ
製作:アントニオ・チェルヴィ
原案:ピエル・パオロ・パゾリーニ
脚本:ベルナルド・ベルトルッチ/セルジオ・チッティ
撮影:ジャンニ・ナルツィージ
音楽:ピエロ・ピッチオーニ
出演:フランチェスコ・ルイウ/ジャンカルロ・デ・ローザ
   アルフレード・レッジ/アレン・ミジェット

   作品情報はこちら
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)

ラスト・エンペラーなどで知られるベルトルッチ監督、21歳の時のデビュー作品。もともとはパゾリーニが監督するはずだった作品らしい。

21日のeiga.comニュースで、ベルトルッチ監督が今年のヴェネチア映画祭で栄誉金獅子賞を受賞すると言うニュースがありましたので、急遽オールド・ムービー・パラダイス!の記事を転載しました。大幅加筆修正になっています。

テーベレ河沿いの公園にかかる自動車道路を見上げる映像で映画は始まる。自動車のエンジン音が聞こえてきて、車は見えないが橋の上を通過したと思しきときにパッと新聞をちぎった紙ふぶきが橋から舞う。ひらひらと新聞紙が舞い落ちたところに娼婦の死体がある。同時に拍子抜けするほど穏やかなギターのメロディが流れ出し、オープニングクレジットが始まる。このオープニングは一見の価値あり。

舞台は娼婦殺しの容疑者を尋問する取調室ですが、ほとんどは尋問される者たちの回想シーン。フラッシュバックが黒澤明監督の『羅生門』の影響を受けていますが、全員の証言が食い違い真実があいまいになっていく『羅生門』とは異なり、全員の証言から娼婦殺害の瞬間が明らかになっていき、全てが真犯人に収斂していきます。公園のアベックの荷物を置き引きするチンピラや、金貸し女のヒモ、休暇中の兵士、木のサンダルで夜毎歩き回る男などが、それぞれに娼婦が殺されたと思しき時間に現場にめぐり合わせた経緯を語る。どれも普通の市民の普通の日常なのですが、それぞれの場面の終わりに雨のシーンがあり、それをきっかけに殺された娼婦が身支度をして公園に向かうまでの映像が時系列に挟み込まれています。(図参照:クリックで拡大します)

殺しのプロット

それぞれのストーリーの終わり近くですべての回想は殺しのおきる夜の公園にたどり着きます。この夜の公園の描写が初監督とは思えないくらい秀逸。容疑者たちはそれぞれ公園にいて、どの回想場面にも共通して殺された女が小さく写っている。それぞれの男たちが他の容疑者たちを目撃しており、その証言内容に沿って同じ場面が違うアングルで再現されます。

ちょっとゾクゾクするほど映像的な魅力に溢れていますねぇ。この作品は、そもそもある夜の公園で娼婦が殺され、容疑者たちが尋問され、いずれ真犯人が逮捕されるという単純なストーリー。また、殺された娼婦も容疑者たちも感情移入できるほどキャラクタとして描きこまれてていないので、純粋にプロットと映像がかもし出すラビリンスのような雰囲気を堪能する映画だととらえました。繰り返し登場する雨のシーンや、公園のシーンがデジャヴのようでもあり、ばらばらに語られるストーリーが徐々に統一されていく様は、まさに映画にしか出来ない表現。

ラストはダンスホールで犯人が逮捕されるシーンで終わりますが、ダンスのリズムに合わせて犯人が明らかになるシーンもそのアイデアが冴えており(ここでのポイントは音!)、21歳の処女作とはとても思えない秀作でした。★★★★☆

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殺し
殺しベルナルド・ベルトルッチ フランチェスコ・ルイウ

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