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#0043『めまい』アルフレッド・ヒッチコック監督 1958年アメリカ

めまい
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監督・製作: アルフレッド・ヒッチコック
原作:ピエール・ボワロー/トーマス・ナルスジャック
脚本:アレック・コッペル/ サミュエル・テイラー
撮影:ロバート・バークス
音楽:バーナード・ハーマン
タイトルデザイン: ソウル・バス
出演:ジェームズ・スチュワート/キム・ノヴァク
    バーバラ・ベル・ゲデス/トム・ヘルモア
    ヘンリー・ジョーンズ/エレン・コービイ
    レイモンド・ベイリー/リー・パトリック

ネタバレですね。

旧ブログ”オールド・ムービー・パラダイス!”から転載します。昨夜の記事で、AFI100(全米映画協会ベスト100)の改定のご紹介をしましたが、52位アップで9位にランクインしたのがこの『めまい』。再評価された理由を知りたいところですが、もともと61位というのは評価が低すぎましたね。ちなみにヒッチコック監督の作品中で最高位でした。(次は『サイコ』の14位)。

犯人追跡中に同僚を墜落死させてしまった刑事スコッティ(ジェームズ・スチュワート)は、その罪悪感から極度の高所恐怖症になる。警察を退官した彼に、友人エルスター(トム・ヘルモア)は妻マデリーン(キム・ノヴァク)の監視を依頼する。彼女は死者にとり憑かれて挙動不審であり、自殺を図る心配があるという。

前半、キム・ノヴァク演じるマデリーンは実に美しい。立居振舞いがなんともいえない。上品なコート姿もすばらしいし、スコッティの部屋で気がついたときの表情も魅力的。主人公のスコッティとともに彼女の行動を追ううちに、同じく彼女の魅力に引き込まれていく自分に気がついてしまいました。もともと女優への入れ込み具合が映画評に大きく関わる私としてはこれはやばい。

後半、ジュディ・バートンとして登場するキム・ノヴァクは、いかにも都会に出てきた田舎娘な感じ。眉毛なんか恐ろしくたくましいし、野暮な髪型と生え際のほつれた感じがいただけない。それに比べて、マデリーンは美しかったなあ。清楚だった。なんといっても上品だったのだ。

前半でノヴァク/マデリーンに恋してしまっている私としては、ノヴァク/ジュディに物足りなさを感じるのである。だって、あんなに魅力的だったのに、もったいないじゃないか。

そう思いつつ悶々していると、ジェームズ・”スコッティ”・スチュワートが、ジュディを徐々にマデリーンに変え始める。マデリーンと同じ服を着せ、靴を履かせ、髪を染める。(眉毛もちょっと細くなる。)。

マデリーンを失ってから、極度の鬱病になるほど思いつめた男が、姿かたちの似ている女を”過去の恋人”に作り変えようとする姿は見ていて実に怖い。女の方も抵抗がありながらも、愛されたくて彼の気持ちにこたえようとする。これもまた実に怖い。ヒッチコック作品の中でも、ジュディ改造のくだりは飛びぬけてアブノーマルで恐ろしいシーンだと思う(ジェームズ・スチュワートの目がいっちゃってるしね。)それはまさに切実な狂気の沙汰である。

だが、同じくマデリーンに恋してしまっている自分にはスコッティの気持ちがよくわかる・・・、ということに気がついた。ああ、自分にもそういうアブノーマルな狂気にシンクロする部分があるのだなあと愕然とする。実はこの発見が一番怖かったりするのだ。

この物語、絶対観客がこういう感情移入をすることを狙って作っているにちがいない。前半のマデリーンの見せ方も、スコッティにとって絶望的な喪失感をもたらすための、高所恐怖症という小細工も。後半の野暮なジュディとその変身も。主人公の切実な狂気を疑似体験するために構成されたのだ。ヒッチコックの思う壺に、自分は狙い通りにはまったのだ。★★★★★

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めまい
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Yamaさん、こんばんは

『めまい』が一番好きという人は結構多いようですね。かくいう私もかなり好きですね。『フレンジー』『鳥』と同じくらいでしょうか。しかし、女優への入れ込み具合からすると、グレース・ケリーよりもキム・ノヴァクでしたねぇ。ヒッチコックもようやるわ。と言う感じ。

個人的にヒッチではこれが一番好きです。

>ヒッチコック作品の中でも、ジュディ改造のくだりは飛びぬけてアブノーマルで恐ろしいシーンだと思う

全く同感です。筋金入りのピグマリオンですからね、ヒッチは。
そんなヒッチの最高傑作がグレース・ケリーなわけですけど、彼が彼女に施した改造がそのまま『めまい』に重なるところなど、彼のアブノーマルな嗜好がストレートに出た作品ですね。
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