スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

#0044『フレンジー』アルフレッド・ヒッチコック監督 1972年アメリカ

フレンジー
”FRENZY”にほんブログ村 映画ブログへ

監督・製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作:アーサー・ラバーン
脚本:アンソニー・シェイファー
撮影:ギル・テイラー
音楽: ロン・グッドウィン
出演:ジョン・フィンチ/バリー・フォスター
    ビリー・ホワイトロー/バーナード・クリビンス
    ジーン・マーシュ/アンナ・マッセイ
    アレック・マッコーエン/バーバラ・リー=ハント

詳しい作品情報はこちら
allcinemaIMDb(英語)(予告編あり)

ネタバレです

「父はこの映画で復活を果たしました。」

DVD特典映像の冒頭でパトリシア・ヒッチコック(娘)が語っている。 間違いなくヒッチコックは復活した。 1963年の「鳥」をピークに下降していたヒッチコック の評価は、この作品で最後の頂点を迎える。

「フレンジー」はヒッチコックの伝家の宝刀、”巻込まれ型”サスペンスである。 前作「トパーズ」で脚本に恵まれなかったヒッチコックはもっとも得意な分野で名誉回復を図ったのだろう。 しかも、1960年の名作「サイコ」を思わせるようなサイコスリラー仕立てでもある。 3年をかけて周到に準備を重ねたヒッチコックは最強のシナリオで今作に臨んだ。

この作品の見所は、なんといっても圧倒的なリアリティで描かれる殺しのシーン。主人公の元妻ブレンダ(バーバラ・リー・ハント)と恋人バーバラ(アンナ・マッセイ)、この二人の殺害シーンは実に対照的で印象に残る。

主人公ブレイニー(ジョン・フィンチ)が”巻き込まれる原因となるブレンダ殺害は実にリアルに描かれている。

1930年代から1960年代のアメリカ映画界には、”ヘイズ・コード”と呼ばれる倫理規定があり、殺人シーンやセックスシーンなどはきびしく制限されていた。 ヘイズ・コード健在の間は、もちろんこのような過激なシーンはご法度だった。 しかし、ヒッチコックはかなり以前から、殺人シーンをリアルに映像化することを望んでいたにちがいない。1968年のヘイズ・コード廃止後、表現の自由を得たヒッチコックは長年切望してきたイメージを大胆に映像化した。積もり積もった欲求をすべてぶつけ、「サイコ」では実現できなかった圧倒的なリアリティで殺人シーンを描き出した。

一方、バーバラ殺害シーンは一切現場を見せない 。

カメラは犯人とバーバラの後を追うように階段上の犯人の部屋に向かう。二人が部屋に入りドアが閉まるとあきらめたように上ってきた階段を戻り始める。そして、カメラがアパートの入り口を出ると、街の生活音が聞こえ始める。 さらにカメラは引き、街角の日常の様子と殺人が行われて いるはずの二階の窓を同じフレームに映し出す。 アパートの小さな入り口が、平穏な日常空間にぽっかりと開いた異常世界への入り口に見えてゾクリとする。

まさに、鳥肌モノのシーンである。

バーバラ殺しのシーンは、観客のイマジネーションを最大限に引っ張りだす。このシーンだけでもすごいのに、きわめてリアルに描かれたブレンダ殺しのシーンの記憶があるため、我々のイマジネーションは爆発寸前まで膨張する。あれだけ完成度の高いブレンダ殺しのシーンが、実はバーバラ殺しのイマジネーションを高めるための”前ふり”だったのかもしれない 。やはりヒッチコック恐るべし。

殺し殺しとばかり書き連ねるといかにもおどろおどろしいが、 この作品はヒッチコック的な洒落っ気にも富んでいる。ゾッとするような体験の中にも、どこかちょっとユーモアがある。 ヒッチコックが目指した映画体験に一番近いのはこの作品なのかもしれない。

ラブリー!★★★★★

↓↓最後まで読んでいただいてありがとうございました。ぜひワンクリックお願いします^^
にほんブログ村 映画ブログへ

フレンジー
フレンジーアルフレッド・ヒッチコック ジョン・フィンチ アレック・マッコーエン

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2005-01-01
売り上げランキング : 96824

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


ブログパーツ

コメントの投稿

非公開コメント

カカトさん・・・

カカトさんに若ぶってなんていわれたら、わたしなんざ、もう老衰まぢか・・・

それはさておき、なかなか死なない、そうですねぇ。『引き裂かれたカーテン』のグロメクもそりゃしぶとかった。ヒッチ先生、とにかくリアルに死ぬとこ描きたかったんでしょう。この二作で満足したのか『ファミリープロット』ではそういうのはありませんでしたね。しかし何をやっても一流の人は違うわ。

こんにちは

「引き裂かれたカーテン」や、この「フレンジー」の殺人シーンは、なかなか死なないところが抜群に怖いですよねv-40
絵文字ってほとんど使わないんですけど、若ぶって使ってみましたv-107

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
★引っ越しました!★
お越しいただいた皆様、ありがとうございます。 新しくシネマぞろ★を始めました。下のリンクよりぜひお立ち寄り下さい!
場内ご案内
はじめてご来場のお客様は
こちらから
上映作品を探す

【上映作品INDEX】
⇒タイトル別/あ行-さ行
⇒タイトル別/た行-わ行
⇒製作年別/1910年代-1940年代
⇒製作年別/1950年代-2000年代
⇒ファーストインプレッションリスト
【特集INDEX】
⇒サイレント映画特集
⇒ヒッチコック特集
⇒フィルム・ノワール特集
【500円DVD INDEX】
⇒500円DVDリスト(07/12/09更新)
 全358タイトル

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

ブログ内検索
カスタム検索
最近の記事を読む
コメント御礼!
トラックバック感謝!
上映作品ランキング


ご来場感謝!!
Google
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

文芸座館主

Author:文芸座館主

Blogranking.net

RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お気に入り!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。