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#0142『殺しのドレス』ブライアン・デ・パルマ監督 1980年アメリカ


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2006年10月の記事です。ブログでお世話になっている方のお薦めで鑑賞しました。そもそもは私が、『リオ・ブラボー』に登場するアンジー・ディキンソンの脚がきれいだと喜んでいたところ、ならばこの作品はぜひ観なさいということで教えていただいたんです。が、レビュー内容がてんで違う方に行ってしまいお叱りをいただいてしまいました。いやー、なつかしいなぁ・笑。

以下、転載文

この作品が公開された時、批判的な評価の中で多かったのが、”ヒッチコックの真似だ”というものだったらしい。ヒッチコックの真似?何がいけないのだろう?デ・パルマ自身が語っているように「ヒッチコックの使った表現手法はこの分野で最高峰のもの」であり、「彼のやったことを避けて通ることはできない」のである。

しかし、ヒッチコックの手法はそう簡単に真似られるものではない。というか、一つ一つは真似ることが出来てもそれを一つの映画の中で効果的に組み合わせて優れたサスペンス作品を作り出すことは至難の業である。ヒッチコック作品のリメイクに名作がないことは良く知られている通りで、ガス・ヴァン・サントの「サイコ」などはオリジナルをなぞるほど忠実にリメイクしたにもかかわらず魅力ある作品にはならなかった。

『殺しのドレス』は確かに、ヒッチコックを髣髴とさせる表現にあふれている。全体的には『サイコ』の影響が強いかもしれない。特にエレベーターの中の殺害シーンは、見た瞬間に「サイコ」のシャワールームを連想させる。ただ、ヒッチコック作品と大きく違うのは、殺害シーンのリアリティである。ヒッチコックも、倫理規定が緩和された1972年の『フレンジー』では強烈な絞殺シーンを撮っているが、それ以前の作品では規制のためにリアルな殺人シーンを撮ることができなかった。

本作のエレベータの殺人シーンは極めてリアルである。通常より一回りほど大きな剃刀を用意するあたりもヒッチコック手法といえるかもしれない。その剃刀の刃が、殺されるケイトの身体に食い込んで一瞬止まる。ケイトの表情が恐怖に引きつった瞬間、そこから一気にザクッと切り裂く。切り口がパックリ口をあけ、血が噴出す。この凶器が一瞬止まるところがものすごく残酷で思わず目をそむけそうになる。ヒッチコックは刃物によるリアルな殺害シーンを撮っていないので、この演出はデ・パルマのオリジナル。彼なりの努力と工夫を感じる。

その他にも、美術館でケイトが男の気を惹こうとするシーンも面白い。隣に座った男につい目が行くケイト(アンジー・ディキンソン)。男の方も無関心を装ってケイトの様子を伺っている。行きずりの男女の駆け引きや、間をはずしはずされしているうちに変化していく心理状態などが、セリフなしの演技と音楽(ここの音楽はこれ以上はないというくらいシーンにマッチしている)のみで手に取るように伝わってくる。この美術館のシーンに限ればヒッチコック云々というのは失礼なくらい良くできていると思う。

ただし、いわゆる巻込まれ型サスペンスの主人公として、若い娼婦とメカおたくの高校生というのは少し線が弱いのではないかと感じる。ここでもヒッチコック流から離れることを意図したのかもしれないが、巻き込まれた主人公がいかに反撃するかがこのタイプのサスペンスの面白いところだと思っているので、主人公にはある程度の力を備えていてほしい。そういう観点から行くと、二人の反撃具合はいかにも中途半端で結果、警察に助けられて終わったという感じがしなくもない。

話が長くなったが、「ヒッチコックのまね」という批判に対しては、確かにまねだが、”猿真似”のレベルではない。ヒッチコック作品に対する愛情とそれを超えたいという創意工夫は十分感じられる良い作品だと思う。★★★★☆


■■2010/11/27再見 Twitterログ■■にほんブログ村 映画ブログへ

映像でハラハラ、ムラムラさせてくれる映画ってほんと楽しい。作る方も映画好きなんだろうなぁって伝わってくるし。小難しいのも悪くないけど、やっぱり映画の楽しみってこれだよねぇ。最悪なのは説明過多な映画。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
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リービイとエリオットの会話シーンは、知ってて観るとかなり不気味で怖いな。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
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地下鉄のシーン。エレベーターもそうだけど、場面の切り替えが上手いよね。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
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ああ、殺されてしまった。。開始早々から中年女の性の葛藤とか36分もぐったんぐったんに見せつけといて、その女を間髪入れずにきりきざんで抹殺してしまうなんてさ。何回観てもやっぱり凄すぎる。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
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やはり,一度中断。続きは夕方だな。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
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いやー、粘っこいな、さすが、デ・パルマ絶好調。ざわついて、むらむらきて、いらいらして、じりじりして、かけひきして,あ~この変態!【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga 手袋が。
posted at 11:14:40

なるほどー、殺意がインプットされた瞬間はこの鏡のショットかぁ。うまいとおもいます。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga さて、注目の美術館のシーン。
posted at 11:04:45

アンジー・ディキンソンは、西部劇の頃からファンです。脚の。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
posted at 11:01:02

ああ、そうだ、このバスルームシーン。ほとんどじゃなくてギャグそのものだ。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
posted at 10:57:51

いきなりですけど、オープニングのこの静かで上品な雰囲気はほとんどギャグだね。【殺しのドレス】http://amzn.to/g5irhI #eiga
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一本映画を見始める。今日のつかみどりは、ブライアン・デ・パルマ【殺しのドレス】、これか。。。デ・パルマの変態性炸裂で、けっこう好きな映画w。再見なので、実況でもしながら。途中で中断しなきゃいけないタイミングかなぁ。まあいいか。http://amzn.to/g5irhI #eiga
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<スタッフ&キャスト>
監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:ジョージ・リットー
脚本:ブライアン・デ・パルマ
撮影:ラルフ・ボード
編集:ジェラルド・B・グリーンバーグ
音楽:ピノ・ドナッジオ

出演:マイケル・ケイン
    ナンシー・アレン
    アンジー・ディキンソン
    キース・ゴードン
    デニス・フランツ
    デヴィッド・マーグリーズ
    ブランドン・マガート

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(2008/03/05)
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下品なヒッチコック

その病んだあたりが確かに共通していると思いますが、不思議とヒッチコックみたいな巨匠風なところがデ・パルマにはありませんね。それが”下品なヒッチコック”の真髄か。私もデ・パルマは大好きです。

No title

デ・パルマのことを“下品なヒッチコック”と呼んでいるYamaです。

プロットや映像を取り上げてヒッチの模倣と言ってしまえば確かにその通りなのですが、個人的には少々歪んだ倫理観というか病んだ視点にこそ両者の共通点があると感じています。

こんばんは

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