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#0071『パピヨン』フランクリン・J・シャフナー監督 1973年フランス

Papillon
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監督: フランクリン・J・シャフナー
製作: ロベール・ドルフマン/フランクリン・J・シャフナー
原作: アンリ・シャリエール
脚本: ダルトン・トランボ
撮影: フレッド・コーネカンプ
音楽: ジェリー・ゴールドスミス
出演: スティーヴ・マックィーン/ダスティン・ホフマン
    ヴィクター・ジョリイ/アンソニー・ザーブ
    ドン・ゴードン/ロバート・デマン
    ウッドロウ・パーフレイ/ラトナ・アッサン
    ウィリアム・スミサーズ/バーバラ・モリソン
    ビル・マミー/ヴァル・アヴェリー
    グレゴリー・シエラ/ヴィク・タイバック

<多少ネタバレ気味>

この作品は、1974年の日本公開当時マックィーンとホフマンという名優の共演ということで話題になりました。確か中学1年生だったと思いますが母親と大阪梅田の映画館に観にいきました。子供の目にも、マックィーン演じるパピヨンの執念はひしひしと伝わりました。監獄やジャングルの映像が大迫力だったことも印象的で、初めて本物の映画の迫力に触れた作品かもしれません。その後見直すたびにマックィーンの魅力を再確認していたのですが、オールド・ムービー・パラダイス!にこの記事を書いた時(2005年10月)に初めてダスティン・ホフマン扮するドガの心情が理解でき、演ずるホフマンの演技に魅せられたのでした。

(以下、オールド・ムービー・パラダイス!より加筆転載)

泣けました。ラスト20分の悪魔島のシーン。悪魔島は、周囲を激しい潮流とサメの群れに囲まれた絶海の孤島。看守すらいない、囚人が行き着く最後の流刑地。人間としての存在はすべて否定され、忘れ去られ、すべての希望を奪われてしまったかわりに、もう何の義務も課されない囚人たちが、命の尽きるまでただ生きているだけの島。

度重なる脱走によりついにこの悪魔島に送られてきたパピヨン(マックイーン)は、それまでの計7年に及ぶ過酷な独房”人喰い牢”への監禁により、髪は白く変わり歯は抜け落ち、歩行もおぼつかない老人のように変わり果てています。そして、悪魔等で再会したルイ・ドガ(ダスティン・ホフマン)も頭頂が丸く禿げ上がりかつての面影はありません。

一切の望みを絶たれて、ただ時間だけがある世界。そして、過酷な監獄生活で朽ち果ててしまった自らの身体。しかし、そんな絶望的な状況でもなお、パピヨンは自由への希望を捨てません。彼は、かつて英雄が座ったといわれる断崖に腰掛け、くる日もくる日も海を眺めて脱走の可能性を探ります。

対照的に、すべてをあきらめ、その中でささやかな自分の居場所を作ろうとするルイ・ドガ。悪魔島に粗末な掘っ立て小屋を立て、人が無断で入り込まないように玄関をしつらえ、庭に菜園を作り野菜を植えます。

挑戦か順応か。

極限状態で、人間としてどちらを選択するのか。保守的な小心者に見えるドガの選択ですが、それを生半可に否定することを許さない強烈な迫力がダスティン・ホフマンの演技にはあります。ついに悪魔島を脱出するパピヨンを見送りながら、泣き笑いしつつ何度もうなずき、自分の家に帰っていくドガの姿は涙なくして見れません。このダスティン・ホフマンの演技を見るだけでも、この映画を見る価値は十二分にあります。

かたや、マックイーンですが彼の脱出劇というと言わずと知れた『大脱走』が思い浮かびます。大脱走でのマックイーンは逃げてもつかまってもかっこいい。バイクで疾駆する姿、独房で壁にボールを投げる姿、どれをとっても”ヒーロー”なんですよね。

しかし、本作では前半こそヒーローぶりが健在ですが、後半は徹底的に痛めつけられ、裏切られ、希望を打ち砕かれ、身も心もボロボロです。「お前は誰だ」と聞かれて、「I'am Nobody.」と答える歯抜けのマックイーンには、ヒーローイメージのかけらもありません。

そんなになってしまっても、なおかつ自由を求め、必死に工夫し、最後の最後で脱走を成し遂げる姿は、人間としてのひとつの憧れの姿。こうでありたいという理想の姿です。どんなにみすぼらしくなろうとやっぱりマックイーンは真ん中の部分で真のヒーローだったんだなと、これまた涙涙で画面を見つめることになりました。これだけの名演技がぶつかり合う作品はまたとない素晴らしい作品。★★★★★

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