スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

#0072『赤い河』ハワード・ホークス監督 1948年アメリカ

Red River

"Red River"にほんブログ村 映画ブログへ

監督・製作:ハワード・ホークス
原作:ボーデン・チェイス
脚本:ボーデン・チェイス/チャールズ・シュニー
撮影:ラッセル・ハーラン
音楽:ディミトリ・ティオムキン
出演:ジョン・ウェイン/モンゴメリー・クリフト
    ウォルター・ブレナン/ジョン・アイアランド
    ジョーン・ドルー/コリーン・グレイ
    シェリー・ウィンタース/ハリー・ケリー
    ハリー・ケリー・Jr

<ちょっとネタバレ気味>
インディアンの襲撃をきっかけに知り合った、ダンソン(ジョン・ウェイン)・グルート(ウォルター・ブレナン)の二人と少年マシュー(モンゴメリー・クリフト)。わずか牛二頭を連れて南の土地に牧場を開く。三人は14年間働きづめに働き、牧場をテキサス一の大牧場に育てあげるものの、南北戦争のあおりで南部では金儲けができなくなってしまう。ダンソンと成長したマシューは、1600キロ彼方のミズーリの市場まで10000頭の牛を売りにいく事を決意。30人の仲間たちと過酷なキャトル・ドライブに出発した。

鋼鉄のような意志でミズーリを目指すダンソンですが、旅を続ける中で超ワンマンな彼と仲間たちとの間に微妙なずれが生じます。脱走した仲間の処分をめぐって、ダンソンはついに息子のようなマシューとも衝突。若い頃から苦楽をともにしてきた相棒グルートにも愛想をつかされてしまいます。マシューは、牛と仲間を率いて鉄道が通るというアビリーンに目的地を変更。ダンソンを置き去りにして先を急ぐのですが、ダンソンはマシューへの復讐を決意して、新しい仲間とともにその後を追います。

”男”を撮らせては天下一品のハワード・ホークス。今回は、いわゆる「親父越え」。

親父越えのオヤジは強く大きいほどドラマチックになるわけですが、筋金入りの西部の男ダンソンは、「俺の屍を越えていけ」などと甘いことは言いません。誰に対しても問答無用の絶対服従。わが子のように育てたマシューであってもそれは同じこと。誰よりも意志が強く、誰よりも仕事に熱心。仕事に命さえかけているがゆえに誰の言うことも絶対聞かないという典型的な頑固一徹のオヤジをジョン・ウェインが好演しています。

そんな超ワンマン親父の壁を越えなければいけないマシューは大変ですが、こちらもタダ者ではありません。銃の腕前でも仕事でも超一流の才能を発揮します。しかし、銃がうまい、仕事の段取りに抜かりないというだけでは親父越えはできないわけで、必要なのはやはり誰もが認める”実績”。マシューはダンソンとのトラブルを経て結局最後には圧倒的な仕事の実績を上げます。あとは実績をバックに親父に自分の存在を認めさせるだけ。クライマックスの壮絶な殴り合いを通して親父ダンソンに自分の実力を認めさせることに成功したマシューは、ついにダンソンを越え、互いに認め合う”男と男”として笑顔でラストシーンを迎えます。

こういう男と男の関係というか、人間と人間の関係はお互いに一歩も引かない強い意志を持っているからすばらしいものになるのだなぁとつくづく感じますね。現在ではなかなかこういうストレートさは受け入れられないのかもしれませんが、個人的には”自分も息子にとって大きな親父の壁となるのだ”と、改めて意志を強くしたのでした。

ハワード・ホークスは冒険ドラマ「コンドル」やスクリューボールコメディ「赤ちゃん教育」等も見ていますが、それぞれ異なるジャンルでも共通するのはエッジの効いた登場人物と人物配置の妙ですね。今回も主役の二人はもちろん、花を添えるミレー(ちょっとしか出てきませんが重要な役回り)や、そそっかしいところもありながら主役二人の間を取り持つグルートなど忘れられないキャラクターが多数登場します。

もう一人の凄腕ガンマン・チェリーも秀逸。商売敵の牧場主の部下から仲間入りしたため、ダンソンに対しても忠誠心を持っているわけではありません。チェリーはマシューと心を通じ合わせますが、そんな彼の存在があるためにダンソンとマシューの関係には常にある種の緊張感がプラスされています。チェリーの最後のセリフがクライマックスにすごく効いてますよね。このあたりの考え抜かれた設定がホークスの大きな魅力でした。★★★★☆

↓↓最後まで読んでいただいてありがとうございました。ぜひワンクリックお願いします^^
にほんブログ村 映画ブログへ



ブログパーツ

コメントの投稿

非公開コメント

ぱんだうさぎさん、こんばんは

ハワード・ホークスは古い映画を見始めたころから好きな監督の一人です。ケーリー・グラント主演の『コンドル』で、なんてかっこよく人物をつくる監督なのだろうと感激したのでした。『赤い河』ではさらに磨きがかかって、登場人物の誰をとっても(盗み食いして牛を暴走させるお間抜けカウボーイまで)印象的でしたね。
ところで、ぱんだうさぎさんのブログ『うさぎの映画天国』をリンクさせていただきました。改めてよろしくお願いいたします。

古きよきアメリカですね

おっしゃられるように、ハワード・ホークスの人物描写のウマさやセリフの妙味にはいつも感服させられます。これは大好きな映画です!
古きよきアメリカを懐古した映画「ラストショー」でもこの映画がながれてましたが、アメリカ人にとってそれほど大切な映画なんでしょうね。
★引っ越しました!★
お越しいただいた皆様、ありがとうございます。 新しくシネマぞろ★を始めました。下のリンクよりぜひお立ち寄り下さい!
場内ご案内
はじめてご来場のお客様は
こちらから
上映作品を探す

【上映作品INDEX】
⇒タイトル別/あ行-さ行
⇒タイトル別/た行-わ行
⇒製作年別/1910年代-1940年代
⇒製作年別/1950年代-2000年代
⇒ファーストインプレッションリスト
【特集INDEX】
⇒サイレント映画特集
⇒ヒッチコック特集
⇒フィルム・ノワール特集
【500円DVD INDEX】
⇒500円DVDリスト(07/12/09更新)
 全358タイトル

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

ブログ内検索
カスタム検索
最近の記事を読む
コメント御礼!
トラックバック感謝!
上映作品ランキング


ご来場感謝!!
Google
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:文芸座館主

Blogranking.net

RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お気に入り!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。