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#0096『アンリエットの巴里祭』ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 1954年フランス

アンリエットの巴里祭
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前回、マルセル・カルネが来ましたので、同じくフランス映画の記事を一本転載。2006年9月に”オールド・ムービー・パラダイス!”にアップした記事です。

基本的に、記事を書いている映画は手元にDVDがあるのですが、この作品は例外なんですよね。結構暗いシビアな映画も撮るデュヴィヴィエ監督会心のロマンチックコメディ。もう一回見たいものです。ちなみに、ヘップバーンの『パリで一緒に』('63)は、この作品のリメイクなのだそうです。

当時、フランスでは戦後不安を反映したフィルム・ノワールの時代が終わり、明るい映画(フィルム・ローズ)が喜ばれ、それも飽きられて再び暗い映画の流れに戻りつつあった頃。そうした、フランス映画界の流れをうまくアレンジしたおしゃれな作品に仕上がっています。


以下転載文

劇中劇が巧みだと聞いていて、ぜひ見たかった映画です。

映倫にシナリオを却下された二人の脚本家(アンリ・クレミュー、ルイ・セニエ)が新しいストーリーを考えようと四苦八苦。ヒントがないかと新聞を広げてみますが、「自転車を盗んで、8歳の子供をつれた男が逮捕される。動機は自分の自転車が盗まれたから」(!)というような”つまらない”記事しかのっていません(注:ヴィットリオ・デ・シーカ監督の名作『自転車泥棒』('48)のこと)。ちなみにこんなシャレが他にもあって、ダニー・ロバン演じるアンリエットを「スウェーデンから来た女優のイングリッド」(もちろん、バーグマンのことですね)、と紹介したり、デュヴィヴィエ監督遊ぶ気満々。自転車泥棒の記事の次に司教が何とか言ってましたがそれもでしょうかね?

結局、巴里祭(7月14日)を舞台として、当日が誕生日のアンリエット(ダニー・ロバン)という娘を主人公としたラブ・ロマンスを書くことになります。しかし、ただロマンスを描くだけでは面白くない。いろいろと知恵を絞って工夫を凝らしますが、この二人は一方がフィルム・ノワール派、もう一人はメロドラマ派と全く好みが違い意見がことごとくかみ合いません。結果、シナリオはあっちへ行ったりこっちへ行ったり、それぞれの奥方とタイプ役の秘書も加わって実に騒々しいドタバタが展開します。

これが、映画の一つのレイヤーで、さらに彼らの描くアンリエットを中心としたロマンスの世界が劇中劇として繰り広げられます。

劇中のアンリエットと恋人ロベール(ミシェル・ルウ)、そしてアンリエットにひと目惚れする泥棒モーリス(ミシェル・オークレール)の三人をめぐるラブストーリーは、彼らにとっての神:二人の脚本家がシナリオを変更するたびに、彼らの物語もゴロンゴロン変わっていくわけで、その様がおかしいやら感心するやら。

二つの物語の切り替えのテンポもぽんぽんと調子よく、ジョルジュ・オーリックのリズミカルな音楽もあいまって、観ているこちらの顔も思わずほころんできます。

デュヴィヴィエ監督に対してはどちらかというと悲観的な作品を作るイメージがあったのですが、こんなに楽しい映画も撮るんだなぁと改めてそのセンスの良さに驚かされました。

映像面でも、脚本家の場面は水平に固定されたカメラで正面から撮られた画が多いのに対して、劇中劇の場面は撮影の工夫が盛んです。カメラが傾けられていたり、ローアングルから建物の壁と空を入れつつ、くるくるとダンスシーンを撮ってみたり、ビルの上から巴里祭の人ごみを俯瞰で捉えたり(雨が降って、パッとかさが開く中にひとつだけ白い日傘。。。とか)とずいぶん楽しませてくれます。

ラストシーン、ようやくシナリオがまとまって、二人の脚本家は主演のミシェル・オークレール(本人)にストーリーを説明しますが、それを聞いたオークレールが言った一言は・・・。ラストも思いっきりひねりが効いておしゃれ。エンド・ロールに手をたたいて喜んだのは初めてでした。★★★★☆

<作品関連情報>
    ⇒allcinema
    ⇒IMDb(英語)

<スタッフ&キャスト>
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
脚本:ジュリアン・デュヴィヴィエ/アンリ・ジョルソン
撮影:ロジェ・ユベール
音楽:ジョルジュ・オーリック
 
出演:ダニー・ロバン/ミシェル・オークレール/ミシェル・ルー/
   ヒルデガルド・ネフ/ポーレット・デュボスト/
   ジュリアン・カレット/ジャン・ドビュクール/
   アンリ・クレミュー/ルイ・セニエ

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ジュリアン・デュヴィヴィエ


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アンリエットの巴里祭アンリエットの巴里祭
(2003/07/25)
ダニー・ロバン、ミシェル・オークレール 他

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ジャンル : 映画

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