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#0102『悪魔のような女』アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督 1955年フランス

悪魔のような女

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実は、現在『ロスト・ハイウェイ』(デヴィッド・リンチ監督)にてこずっておりまして、このままでは記事アップの間が開いてしまいそうなので、連続にはなりますがもう一本転載記事をアップすることにしました。

大好きなクルーゾー監督の作品の中でも、衝撃度ではやはりNo.1。はじめてみた時は一瞬のけぞりました。また、シモーニュ・シニョレとヴェラ・クルーゾーの演技が本当に素晴らしかった。

作品中では、シニョレがヴェラ・クルーゾーの姉御役と言う感じでしたが、実際はヴェラ・クルーゾーの方が7歳も年上だったそうです。見えない。。。

ということで、昨年9月にオールド・ムービー・パラダイス!に掲載した記事です。

以下、転載文
(一部加筆修正)

ネタバレですので、作品未見の方は読まない方が良いと思います^^;

この映画に刺激されてヒッチコックは『サイコ』を作ったらしい。さもありなんの傑作サスペンス。ずいぶん前に映画館でシャロン・ストーン主演のリメイク版を見たものの全く印象に残っていませんでした。ところが、オリジナルはとんでもない名作。

最後のどんでん返しが命の作品。ということはそこまで持っていくストーリー構成が重要。

妻の財産である寄宿学校を経営する傍若無人な男ミッシェル・デュラサール(ポール・ムーリス)。妻クリスティーナ(ヴェラ・クルーゾー)は自ら所有する学校で教師をしています。で、同僚教師ニコール(シモーヌ・シニョレ)とミッシェルは愛人関係と。

クリスティーナは夫とニコールの仲を知っているわけですが、ミッシェルに暴力を振るわれたニコールに対して「私にはそこまでしないけど・・・」などと慰めたりします。ニコールの方もクリスティーナをなにくれと励ましており、かなりいびつな人間関係。

しかし、ミッシェルがあまりに傍若無人かつ非道な仕打ちを彼女たちにするため、妻と愛人が、敵同士の立場を超えて手を結んでも仕方がないかと、見ているほうはそういういびつさもありえるのだなと思いはじめますが・・・、この辺からすでにクルーゾー監督の術中にはまっています。

しかし、さすがの二人もついに我慢の限界に達しミッシェル殺しを決意。ともすればくじけそうになるクリスティーナを励まし勇気づけながら(?)ニコールは殺しの準備を進めます。ミッシェルを酒で眠らせてバスタブで水死させようと言うのですが、睡眠薬の入ったウィスキーを飲ませるのはクリスティーナの役目。ニコールは姿を見せるわけにいかないため、彼女は一人でその役を全うしなければなりません。

しかし、心優しいクリスティーナは、やはりミッシェルを殺す勇気がなく、彼の手のグラスを思わず叩き落としてしまいます。しかしそれをなじる相変わらずのミッシェルの態度に怒りを覚え、最終的にはクリスティーナ自から彼のグラスにウィスキーを注ぎます。3杯も飲ませますね。彼女も心底から共犯者になった瞬間。ここは結構気に入ってるシーンで、ミッシェルのひどい言葉に、ついにキレて犯行を決意するクリスティーナをヴェラ・クルーゾーが見事に演じています。

二人は死体を学校のプールに沈めて事故死を装うわけですが、アパートの風呂場でミッシェルを殺して車で学校に運ぶまでいろいろアブナイ場面があります。ハラハラさせられるものの、意外と事件の成り行きに無関係なエピソードも多く、このあたりはクルーゾー監督、ご愛嬌というところでしょうか。

その後、プールに死体を捨て、早く誰かに発見させたいけれども、自分たちが第一発見者になることは出来ないクリスティーナとニコールのイライラがひとつの見所。最終的に死体発見役を自分たちの教え子にやらせるところがゾッとします。二人がそこまで精神的に追い詰められていたとも見れるし、そもそも平気でそんなことができる”悪魔のような女”が二人の本質なのかとも思わせる場面。クリスティーナがウィスキーを飲ませるシーンと並んで強く印象に残りました。

ところが、プールにもぐった子供によって発見されるはずの死体は影も形もありません。ここから、それまでは二人の行動を追って事の真相を目撃してきた観客にも、その後どう展開するのかわからなくなってしまい、恐怖のテンションがぐぐっと上がっていきます。

ミッシェルの憎々しさによって、クリスティーナとニコールのいびつな関係を信じ込ませ、ショッキングな殺しの現場、その後のサスペンスフルな展開と、丁寧に丁寧にストーリーを積み上げ、死体を消してしまうことで観客も突き放しておいて、最後の最後でまさにどーんと全部ひっくり返してしまうわけですが、このクライマックスはクルーゾー監督こそが悪魔でしょと言いたくなるくらいの悪魔的な切れ味。ヒッチコックも巨体を乗り出したにちがいありません。

サスペンスの醍醐味満喫の名作でした。★★★★★

<スタッフ&キャスト>
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
原作:ピエール・ボワロー/トーマス・ナルスジャック
脚本:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー/ジェローム・ジェロミニ
撮影:アルマン・ティラール/ロベール・ジュイヤール
音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス
出演:シモーヌ・シニョレ/ヴェラ・クルーゾー
   ポール・ムーリス/シャルル・ヴァネル
   ジャン・ブロシャール

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悪魔のような女悪魔のような女
(2004/04/23)
シモーヌ・シニョレ、ヴェラ・クルーゾー 他

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テーマ : ヨーロッパ映画
ジャンル : 映画

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ぱんだうさぎさん、こんにちは。これをリアルで観れた人は幸せだと思います。いろんな意味で・笑。
こちらこそ、今年はたくさんコメントをいただきましてありがとうございました。なかなか記事数が伸びませんが(^^;)、来年もよろしくお願い申しあげます。

今でこそ、2時間ドラマなどでも良く使われるネタですが、
あのラストはホントにショッキングでしたね。・(つд⊂)
アレをリアルタイムで観た方はうらやましい、いやお気の毒ですかね。笑
年々月日のたつのが早く感じますが、いよいよ年の瀬。
本年はご訪問コメント頂きありがとうございました♪m( _ _ )m
また来年もいい映画のご紹介楽しみにしております。
それでは良いお年を。。♪
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