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#0119『ソイレント・グリーン』リチャード・フライシャー監督 1973年アメリカ

ソイレント・グリーン
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この映画も1973年ですよね。ちょうど一人で映画を見始めたころで、いろんな予告編に自然と目が行くころでした。上のポスターの絵がまさにそれなんですけど、この作品の予告編が暴動を起こした群衆を鎮圧部隊がショベルで”駆除"するシーンで、ものすごく怖かった覚えがあるんですよ。背筋がゾゾ~~っとする感じ。結局予告編だけを怖がって、本編は見逃していたのですが、実に35年を経てようやく鑑賞することができました。

いやー、地味なSF。今のCG全盛時代にこれを「SF映画です」って言ったら怒られそうなほど地味。いかにもSFらしい特撮もほとんど目に付きません。

ストーリーにしても映像にしても非常にシンプル。ですが、当時子供心にわけもわからず怖かった、その原因はわかりました。 

たとえば、ショッキング・ホラーとかでおどろな殺人鬼が出てきて、登場人物を理由もなく惨殺する。これも確かに怖いんですが、それでも殺される人は人間として、少なくとも生き物として殺される。だって、殺人鬼もそこらに転がってる岩とかに襲いかかったりしませんから。

でも、ショベルでかき集められる人たちは、土くれとかこわれた冷蔵庫とか、ビニール袋に入った生ごみとかとまるで同じ。男だろうが女だろうが、幸せだろうが不幸だろうが、友達たくさんだろうが一人ぼっちだろうが、病気だろうが元気だろうが、そんなのまったく関係なし。生きている人間が、ただ機械的に無機的に処理されていくのってかなり怖い。

他にも”HOME”の安楽死プログラムとか、”家具”って呼ばれてる高級住宅付属の美女とか(今女性をこんな扱いしたら、いくら映画でも大問題ですよね。”生む機械”どころじゃない)。それからもちろんソイレント・グリーン(緑色で四角い板みたいな加工食品ね)の××とか。

とにかく、テッテーして非人間的なのがこの映画のすごいところ。人口爆発により人間があふれかえっている未来世界が舞台。人間の数が増えれば増えるほど社会は非人間的になっていく。その事実はやはり不気味であります。エンディングに、”HOME”で安楽死させるときのきれいな風景画像が写りますが、あれはきっと笑顔の係員が、瀕死のソーン(チャールトン・ヘストン)を安楽死させているシーンに違いない。

我が愛するエドワード・G・ロビンソンの遺作でもありました★★★★☆

<スタッフ&キャスト>
監督:リチャード・フライシャー
製作:ウォルター・セルツァー
ラッセル・サッチャー
原作:ハリー・ハリソン
脚本:スタンリー・R・グリーンバーグ
撮影:リチャード・H・クライン
音楽:フレッド・マイロー
出演:チャールトン・ヘストン
    エドワード・G・ロビンソン
    リー・テイラー=ヤング
    チャック・コナーズ
    ジョセフ・コットン
    ブロック・ピータース
    ポーラ・ケリー

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テーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画
ジャンル : 映画

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メルさん♪

コメントありがとう!チャールトン・ヘストンはミスキャスト!という記事もどこかで見かけましたけど、とんでもない。被害社宅から物資をかっぱらったり、ほんの少しの肉と野菜に恍惚したり、硬派ヘストンが演じるがゆえの味わいがあったと思います。私もこれからチャールトン・ヘストンはこの映画とともに思い出すだろうなぁ。
これからもよろしく!

初めまして♪
TBだけして、コメント残さずきてしまったのに(^^;;) TB&コメントも残していただいて、本当にどうもありがとうございましたm(_ _)m

ほんとに今見たら地味~~~なSFですよね(^^;;) SFと言って良いかどうかすら疑問だったりもする位(^^;;)
でも、でも、ほんとにこれはぞ~~~~~っとしたし、切なくなったし、名作だなぁ、と思いました。
約30年ぶりに見直したんですが(^^;;) さすがに衝撃は初見のときほどはなかったし、いろいろほころびも見えたりしましたが、見直して良かったです。
あの”ホーム”での映像が、本当にもうすぐ見れなくなりそうな気がしたし(北極の氷とか無くなりそうですもんね~)今回もまたあのシーンでは、涙が出そうになりました。

>テッテーして非人間的なのがこの映画のすごいところであり・・
ほんとにそうですね。
ホラーじゃないけど、ぞ~~っとする映画で、これからもチャールトン・へすとんと言えばこの映画を思い出すことになりそうです。

またお邪魔させていただきたく、これからもどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m

グリーンベイさん、こんばんは。

そうですか、双葉氏、名調子ですね・笑。キネ旬ではあまり高ランクではなかったんですね。

翡翠さんへのコメントにも書きましたが、私もこの映画は嫌いじゃありません。みっしりと階段を埋め尽くして眠る人々とか、例の牛肉シーンとか、”家具”として生きる美女とか、HOMEの安っぽい環境映像なども、なにかが決定的におかしくなってしまった世界が地味な中にものすごくよく表現されている。

そういう点では絶品だと思うんですけど、実は”ソイレント・グリーン”の真相を発見する過程をもう少し丁寧に描くことができたんじゃないかと。。。それがちょっと不満なんですよね。これだけの世界観を映像にできたんだから、簡単なことだったろうに、、とか。しかし、それでもなお素晴しいSFであることには変わりないと思います。

翡翠さん、こんばんは^^

>底冷えするような怖さ

いい表現ですねぇ。この映画を表現するのにふさわしい。私もこの映画嫌いじゃありませんよ。前になんかの記事に書きましたが、SFの世界観を表現するのに必ずしも派手な特撮(CG含め)は必要なくて、本作のような不気味さをしつこく表現するのもひとつの方法だと思います。ロビンソンとヘストンがわずかなレタスと牛肉をうまそうに食べる。それだけでも悲惨な未来世界は表現できてしまいますよね。

地味ですが、私はこういう底冷えするような怖さが好きですね・・・。これを見たのは小学生位だったでしょうか・・・。
エドワード・G・ロビンソンも良かった・・・。
この頃、SFって流行ってましたねえ。
「赤ちゃんよ永遠に」とか「猿の惑星」とか
結構面白いのがあったと思います。
CGも無い時代でしたが、ああいう特撮のほうが
私は好きです。

 FROSTさん・・・今日は。
うーーーん。双葉十三郎氏は彼の一口評で・・・「当分、青豆は食べたくないねえ」と。
近未来科学SFの傑作に「2001年宇宙の旅」(68)があるが・・・本作品は50年後の地球の有様を憂う内容となっている・・・。これからの20年後を想像するとき、何か焦燥感を拭えない心境である・・・。フライシャー監督以下スタッフの力作と感服するばかりです・・・。
73年度キネ旬ベスト・10では32位にランクされた・・・中でも高得点を入れた評論家に品田雄吉氏がいた・・・。
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