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#0128『ゲームの規則』 ジャン・ルノワール監督 1939年フランス

ゲームの規則
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2006年10月の記事です。改めて読んでみて、まったく映画に太刀打ちできてないと思った次第です
映画評論家ドナルド・リチーという人の著書”映画のどこをどう読むか”にこの『ゲームの規則』が取り上げられており、非常に興味を持っていた作品なのですが、実際見るとまあ、登場人物の多いこと、ストーリーの複雑なこと。たくさんの人間がくんずほぐれつしながら、物語が徐々に形作られていくような感じで、到底一度見たくらいで太刀打ちできるものではありませんでした。

最近、身の回りがルノワールづいていますので、近々再見ということにしたいと思います。


以下、転載文。



一部ネタバレしていますのでご注意下さい。

なかなか映画を一本通して見る時間はとれないので、何度かに分けて見ることになってしまいます。本当はあんまり良くないんですよね。ストーリーがわからなくなるし、なんといっても途中で一度画面を閉じてしまうと同じ映画を見ていても感じるものがすごく少なくなってしまいます。

それでも、背に腹は変えられませんから、時間を拾い集めながら映画を観るわけですが、時々そのような事では到底通用しない作品に出くわします。

今回の『ゲームの規則』が、まさにそれでした。とにかく登場人物が多く、そこかしこで恋愛ゲームが展開してストーリーも複雑、台詞も多いので、ちょっと間を空けるとすぐにわからなくなってしまいます。ストーリーが本番を迎えるコリニエール館のシーンにたどり着くまでに何回見直したことか。オープニングの"フィガロの結婚”の詩なんか覚えちゃいましたよ。今日ようやく腰を落ち着けて通しで見ることが出来ました。

さて、『素晴しき放浪者』で大ファンになったルノワール監督。37年の『大いなる幻影』は、思いのほかオーソドックスで美しく、これはこれで良かったのですがやはりちょっとくせ球っぽい作品が見たい。その点で、この『ゲームの規則』は大いに楽しめて大満足です。

『ゲームの規則』の”ゲーム”ってなんでしょう?”規則”の方はいくつか劇中で話題に上ります。冒頭で、大西洋横断飛行に成功し、大々的にインタビューを受けるアンドレ(ローラン・トゥータン)は、祝福に駆けつけてこなかったクリスティーヌ(ノラ・グレゴール)に対して恨みをぶちまけます。それに対して、アンドレの友人オクターヴ(ジャン・ルノワール)が「社交界には規則がある」と諭しています。後半でも、夫を捨てて一緒に逃げようというクリスティーヌに「屋敷に招いてくれた友人に何も言わずにその妻を連れ出すわけにはいかない。」と、アンドレは頑として譲りません。このあたりから推測すると、ブルジョワ社会の人間関係のルールのことを規則と言っているようです。とすると、ゲームとはブルジョワ階級の生活を指しているのかもしれません。

コリニエール館には、ブルジョワ階級の面々とその使用人たちという二つの階層社会が出来ているわけですが、ブルジョワ組は狩りに仮装パーティに大騒ぎ。彼らの馬鹿騒ぎをサポートする使用人たちの方がよほどしっかりしているように見えます。そういえば、ブルジョワ組と使用人たちを隔てる距離は意外と近いようで、館主ロベール(マルセル・ダリオ)とその召使マルソー(ジュリアン・カレット)の会話などはまるで友人同士のようですね。

大騒ぎの館の中では、同時平行でいくつもの恋愛ゲームが進行しています。クリスティーヌとアンドレ、クリスティーヌの夫ロベールとジュヌヴィエーヌ(ミラ・パレリー)。オクターヴと女中リゼット(ポーレット・デュボスト)、リゼットと召使マルソー(ジュリアン・カレット)・・・・(文字ではとても伝えきれない)。

物語の終盤に向けて、リゼットとその夫シュナンシュール(ガストン・モド)、マルソーの三角関係のドタバタが起こりますが、同じタイミングでブルジョワ側でもクリスティーヌを中心としてアンドレとロベールが争う三角関係が進行しており、そこにオクターヴも加わって館の中は大混乱となっていきます。

ブルジョア側・使用人側、両方で起きていた入り乱れた男女関係が交差したとき、一気にラストに向けた悲劇が起こり場は一瞬で暗転します。喜劇から悲劇への切り替えも実に見事。映画の中盤で、ブルジョア組みが狩りに興じるシーンがあり、勢子に追われて逃げ惑ううさぎなどの小動物が、猟銃で撃たれて吹っ飛ぶ姿が何度もリアルに描かれていましたが、ここに生きてくるとは思いませんでした。

館で起きた悲劇に、ブルジョワたちは意気消沈。なんとか館主ロベールはスキャンダルにならないよう処理しますが、招かれていた軍人たちは「ブルジョワ階級は減っていく。もうすぐ姿を見なくなるぞ」と話しています。こういうドタバタ騒ぎを描きながら、戦前の貴族社会が廃れていくさまを描いていたのかななどとも考えてみたりしました。

などと、もっともらしく書いてみるものの、レビューとしてはとっちらかっちゃって散々ですね(^^;)。まあ、この作品は一度観て「面白くてよかったね」で片づけられるものではありませんから、たくさん映画を観てからもう一度戻ってくれば、もっといろいろな事が伝わってくるだろうと思います。★★★★★

監督:ジャン・ルノワール
製作:クロード・ルノワール
脚本:ジャン・ルノワール 脚本協力:カルル・コッホ
撮影:ジャン・バシュレ
音楽:ロジェ・デゾルミエール
出演:マルセル・ダリオ/ジャン・ルノワール
   ノラ・グレゴール/ローラン・トゥータン
   ポーレット・デュボスト/ミラ・パレリ
   オデット・タラザク/ジュリアン・カレット
   ガストン・モド


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Los Angelesからこんにちは

初めまして。
ロス・アンジェルス在住の大湾節子です。

世界の映画評論家と映画監督が選んだ、今年の『名作映画100選』のランキングに
『ゲームの規則 』 “Rules of the Game”が入っていて、どんな映画なのか、検索してみました。

たまたま、『川越文庫』のブログにぶつかりました。
大変読みやすい、また読み応えのあるブログで感心致しました。

『川越文庫』のブログは大変気に入りました。
また、拝読させていただきます。

『幻の旅路』のブログ
http://ameblo.jp/romantictravel
で、
ドキメンタリー・フィルム
『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』
をご紹介しています。

お時間がございましたら、ご笑覧ください。


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