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#0132ミューチュアル時代のチャップリン短編映画-2(1917年)

チャップリンの勇敢
『チャップリンの勇敢』


ミューチュアル時代1917年の短編作品をお届けします。破格のサラリーで契約し、月に一本のペースで製作を続けてきたチャップリン。「ミューチュアル社で働いていた頃が、今にして思うと一番幸福だったかもしれない」と語っていますが、一方で彼の作品に対する完璧主義はますます顕著になり、アイデアを得るために一日考え続けることなどもざら。週1万ドルのサラリーの上に、製作費をすべて負担していたミューチュアル社社長は心配でしょっちゅう撮影所を訪れ、これがチャップリンの頭痛の種だったようです。

『チャップリンの勇敢』EASY STREET 1917年1月22日 チャールズ・チャップリン監督 
チャップリンの勇敢貧乏な境遇から一念発起して警官になったチャーリー。あの”キーストン・コップス”の頃から、おまわりさんには追い掛け回されるのが専門だったチャーリーが、今作品では珍しく警官役。赴任早々町を牛耳る乱暴者エリック(エリック・キャンベル)との対決となったチャーリーは、街灯のガスを吸わせて首尾よくエリックを逮捕し、一躍町の英雄に。教会の娘エドナ(エドナ・パーヴィアンス)とも仲良くなります。しかし、そこにエリックが戻ってきて大乱闘に。エドナの身にも危険が迫りますが、チャーリーの大活躍で再びエリックをノックアウト。町には平和が戻り、チャーリーとエドナはハッピーエンド。
市民社会に適応できないことを笑いとしてきたチャップリンが警官役になり、しかも町の平和を取り戻すヒーロー役。最後は街の人々に慕われ、エドナとも相思相愛という、およそチャップリン映画らしくない作品でした。相変わらず極悪ヅラのエリック・キャンベルに街灯のガスを吸わせてやっつけるところが最高。そういえば、チャップリンは本人も共演者も撮影中に怪我をしたことがないことが自慢だったそうですが、唯一このガス灯がチャップリンの顔にあたり、数針縫う怪我をしたのだそうです。

『チャップリンの霊泉』THE CURE 1917年4月16日 チャールズ・チャップリン監督
チャップリンの霊泉飲んで効く霊泉が売り物の湯治場にアル中の治療に現れたチャーリー。いつもの姿ではなく、白っぽいジャケットにカンカン帽で少しスマート。アルコール禁止の湯治場にトランクいっぱいの酒を持ち込んだチャーリー。それを盗み飲んでベロベロになったボーイが、残った酒を霊泉に投げ込んだため、湯治場中が酔っ払いの大混乱に陥ります。
酔っ払い芸のドタバタ劇。チャップリンをはじめかなりの人数が登場しますが、エドナ、エリックは言うに及ばずすべての脇役が名演技を繰り広げ、個人がというより”場”全体が大いに面白い。その中で繰り広げられるチャップリンの芸にも磨きがかかり、マッサージ師(ヘンリー・バーグマン)との格闘、回転ドアなどの”物がらみ”から微妙な顔芸まで見事の一言に尽きます。ついに笑いの空間全てを掌握したという感じですね。

『チャップリンの移民』THE IMMIGRANT 1917年6月17日 チャールズ・チャップリン監督
チャップリンの移民さて、有名な『チャップリンの移民』。淀川長治氏がこの作品で始めてチャップリンを面白いと思ったという作品です。アメリカに渡る移民船はすし詰め状態。老いた母と二人で乗船していた娘(エドナ・パーヴィアンス)は、虎の子のお金を盗まれて悲嘆にくれているところをチャーリーに助けられる。ニューヨークのカフェで再会しラブラブで食事をする二人だが、一文無しのチャーリーは食事代が払えず四苦八苦。偶然金持ちの画家に気に入られて窮地を脱し、モデル代の前払い金も得てエドナと結婚することになる。
涙に暮れるエドナのポケットに、そっとお金を入れてあげるチャーリー。でも、やっぱり思い直して自分のために札1枚残してまた彼女のポケットに。。。人情味あふれるチャーリーの人物像が完成に近づいたと言われる作品。参考文献(「チャップリンのために」大野裕之他著)によると、2巻143ショットのこの作品のために、54巻1264ショット分の撮影が行われたそうです。配役を変えたりセットを変えたり、撮影をしながらより完璧なイメージを追及していくチャップリンの完璧主義が冴える作品。

『チャップリンの冒険』THE ADVENTURER 1917年10月22日 チャールズ・チャップリン監督
チャップリンの冒険開巻するといきなり、チャーリーは警官隊に追われています。一見して脱獄囚とわかるシマシマ服で逃げ回るチャーリーですが、海へ逃げ込んだところで、溺れる母娘(エドナ・パーヴィアンス)と連れの男(エリック・キャンベル)を発見。三人を救ったことで、エドナの住む邸宅で世話になることに。しかし、彼女をチャーリーに奪われて嫉妬に狂うエリックが、チャーリーのことを脱獄囚だと気づき通報したことで、警官隊がやってくる。。
ミューチュアル社最後の作品は、まるでキーストンコメディのような警官隊との追っかけシーンが目を引きます。実はチャップリン、マック・セネットの下で働いていた頃から「追っかけは役者の個性をつぶす」といって嫌っていたらしいんですね。それが原因でキーストンの監督たちともかなりもめたそうで、ミューチュアルの頃になると、追っかけを見かける機会も少なくなります。心境の変化か新境地か。。少し中途半端なエンディングも含めて、疑問符がつく作品(と思ったら、NHKで放送されたこのバージョン(フランス語字幕のもの)はエンディング直前で中断されてしまっているようです。ちゃんとFINマークは出ているのですが・・・。実生活でチャップリンの秘書を勤めた日本人高野虎一さんが運転手役で出演しています(高野氏の出演はこの作品のみ)。

(参考文献:「チャップリンのために」 大野裕之編集 とっても便利出版部発行)
(参考文献:「チャップリン自伝-栄光の日々- チャールズ・チャップリン著 新潮文庫)

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