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#0144『犬の生活』チャールズ・チャップリン監督 1918年アメリカ

犬の生活
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ネタバレを含みます。ご注意ください。

今回は新作記事のアップです。

12本の作品を発表し、チャップリンはミューチュアル社との契約を終えます。マネジャーを勤めていた兄シドニーは、ファースト・ナショナル社と”二巻もの8本で120万ドル”というこれまた破格の契約を締結。その知らせを聞いたときに、チャップリンは風呂上りで腰にタオルを巻いたまま、部屋の中を行ったりきたりしながらバイオリンを弾いていたそうです。

チャップリンは、作品作りの自由を手に入れるため、ハリウッドに、現像所・編集室・撮影所まで完備した自分のための撮影所、チャップリン・スタジオを建設します。そして、このファースト・ナショナル社において、『犬の生活』や『担え銃』、そしてあの『キッド』などの名作が誕生したのでした。これ以降の作品は"短編”といっても十分長編並みのクオリティの作品ばかりになりますので、一作品ずつ記事をアップして行きたいと思います。

『犬の生活』は、1918年4月9日に発表された、チャップリンのファースト・ナショナル社初作品。自伝では、「この作品ではじめて喜劇を建築構造的に考えるようになった」と語っており、チャップリンのフィルモグラフィの中でも重要な位置を占める作品。

キーストンをはじめ、これまでのスラップスティック・コメディは、ギャグが全てであり最優先。役者の個性もシナリオもたいして重視されていなかったんですね。シナリオなどと言うものは無くて、面白いギャグを思いついたらまず撮る。そこから、次々ギャグを連想して撮りまくり、最後を追いかけっこにして適当にストーリーをつける。キーストンでチャップリンのデビュー作を監督したヘンリー・レアマンなどは、「コメディは追いかけっこがすべてだ!」と言って聞かなかったそうです。

こういう映画作法に、チャップリンははじめから反発していました。チャップリンの”コメディ改革”のツボは、1.ギャグの切れと質を劇的に向上させたこと、2.コメディに計算されたシナリオを持ち込んだこと、3.笑いに涙を取り入れたこと。その他にもたくさんあるとは思いますが、この3つがやはりすごい。ミューチュアル時代ですでに、2.は試行錯誤され、かなりのレベルに達していますが、ファースト・ナショナル社で自由な製作環境を得、『犬の生活』でついに完成領域に至ったと言えます。このあと、製作期間もぐっと長くなり、会社と争いながら莫大な製作費をかけて作品を発表していきます。

ストーリーもご紹介。
ベッドもパンもない野良犬同然の生活のチャーリー。ある日、気弱な犬コロが野良犬たちに襲われているところに遭遇する。必死の思いで犬を助けだし、似たもの同士とばかりすっかり仲良しになるチャーリーと犬コロ。絶妙なコンビネーションで屋台のソーセージやパイをくすねてご機嫌のひとりと一匹は、さらに食べ物を求めてバーに潜入する。そのバーの中では、歌はうまいが、お客に媚を売れないばっかりに支配人にこき使われいる歌姫エドナがいる。哀れな身の上が互いに呼び合うのか、二人は仲良くダンスを踊ったりして楽しくすごす。しかし、無一文のチャーリーは一杯のビールを注文することができず、バーテンにたたき出されてしまう。

そのころ、通りでは2人組みの悪党が、酔っ払いの金持ち紳士から大入りの財布を強奪。警察に追われた彼らは、たまたまチャーリーのねぐらの空き地に財布を埋めて、バーにやってくる。その悪党にちょっかいを出されて逃げ出してしまったエドナは、あえなくクビを言い渡され、おまけに支配人は給料も払わない。

一方、ねぐらに戻ったチャーリーは犬コロと一緒に眠りにつくが、ピピッときた犬コロが財布を掘り出し一躍大金持ちになる。かわいいエドなのことが忘れられずにバーに戻ったチャーリーは、今度は札びらきってエドナと2人でいざ祝杯。しかし、居合わせた悪党たちは財布を取られたことに気づき、悪党とチャーリーの財布争奪戦に発展。結局、ここでも大活躍の犬コロが財布を取り戻し、悪党は警察に逮捕される。

場面変わって、畑で野良仕事に精を出すチャーリー。仕事が終わってうちに帰るといそいそと炊事に励むかわいいエドナとベビーベッド。その中には、かわいい子供と犬コロが。2人と犬コロたちは幸せに暮らしてハッピーエンド。

ソーセージやパイをくすねる屋台の主人は、実兄のシドニー・チャップリンが演じていますね。マネジャー業を一手に引き受けながら、ちょいちょいチャップリン映画にも出ていたようです。それぞれのシーンで、絶品のギャグがふんだんに味わえますので、それはぜひご自身の目で。★★★★☆

<スタッフ&キャスト>
監督:チャールズ・チャップリン
出演:チャールズ・チャップリン
    エドナ・パーヴィアンス
    チャック・ライスナー
    ヘンリー・バーグマン
    シドニー・チャップリン
    アルバート・オースティン

参考文献:チャールズ・チャップリン著「チャップリン自伝~栄光の日々」

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