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キャリー
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ネタバレですよ

再開早々血まみれ画像ですみません。ちょっと前に観ていた『キャリー』ですが、ようやく記事アップに至りました。

本業の方は当初の予定通り二週間でプロジェクトを完了したものの、後フォローとか次ステップの提案などが結構忙しく、ブログ再開が遅くなってしまいました。おまけに、なんか書けないんだなあ。ぼちぼちとリハビリ兼ねてということでお願いします。

さて、ブライアン・デ・パルマと言う人は、実にネチネチとしたサディストだなぁと改めて実感。いじめられっこのキャリーに監督自身が全く同情していませんね。有名なシャワー室での生理の場面を初めとして、冒頭はむしろ観客に一種の不快感を抱かせるようなキャリーの描き方。狂信的な母親とのカラミで不気味さも加わります。

そこから、プロム(高校の卒業パーティ)の女王に向けて、今度はキャリーをどんどん魅力的に描きこんでいくでしょう。私なんかは、このあたりのキャリー(シシー・スペイセク)の魅力に参ってしまったクチで。昔見たときには不気味さしか印象に残っていなかったのですが、キャリーの変身ぶりにちょっと改めて驚かされてしまいました。

ところが、この魅力的なキャリーの変身ぶりは、プロムの女王として幸せの絶頂で愛しいトミー・ロス(ウィリアム・カッツ)と一緒に豚の血をぶちまけられるという、最低の笑いものになるシーンを際立たせるためのギャップだっていうんですから、デ・パルマの意地の悪さも大したもんですな。多分、デ・パルマさん、キャリーがきれいになっていくあたりのシーンは嬉々として撮ってたんじゃないかなぁ。そう思わせるくらいの入念な描き込み。

クライマックスの凄惨なシーンで、キャリーは念力を開放して見境いなく人を殺します。一番の理解者であった女体育教師が最も悲惨な死に方をします。豚の血をかぶったキャリーを見て女教師が笑い転げている画がありましたが、彼女は決して笑ってなかった。一番信頼していた先生にすら嘲笑されているように見えたほどキャリーはキレてしまった、そのキレぶりを見せるためのシーンでした。結局キャリーのやったことは復讐ですらなく、ただぶちきれて無差別殺人しただけ。

いじめられっこの女の子の自立・・なんかは当然のこと、キャリーの存在自体デ・パルマにとってはメインではなくて、実は暴走する超能力が主人公だったという。。。この映画の登場人物たちは、キャリーを含めて全員が超能力にもてあそばれて殺されるだけの役回りだったということですな。このあたりも実にサディスティック。

まあ、デ・パルマさんのサド趣味に、良いように振り回されたって感じもしますけど、なんとなく振り回された感が悪い気はしない。そのあたりがやっぱり只者ではないんでしょうねぇ。★★★★☆

<スタッフ&キャスト>
監督:ブライアン・デ・パルマ
製作:ポール・モナシュ
原作:スティーヴン・キング
脚本:ローレンス・D・コーエン
撮影:マリオ・トッシ
美術:ジャック・フィスク
音楽:ピノ・ドナッジオ
出演:シシー・スペイセク/パイパー・ローリー
   ウィリアム・カット/ジョン・トラヴォルタ
   エイミー・アーヴィング
   ナンシー・アレン/ベティ・バックリー
   P・J・ソールズ/シドニー・ラシック
   プリシラ・ポインター


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