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#0183『黄金』ジョン・ヒューストン監督 1948年アメリカ

黄金
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1925 年のメキシコ。アメリカから流れてきたドブス(ハンフリー・ボガート)は一文無しで定職もなく、物乞いをして生活しています。時には、物乞いをした相手が同胞のアメリカ人で、露骨な憐れみの視線を浴びせられることも。

ある日、安宿で出会った老人ハワード(ウォルター・ヒューストン)は自称金鉱掘りの名人。ドブスと相棒のカーティン(ティム・ホルト)は一攫千金を夢見てハワードと金鉱探しに出かけることになります。

やがて、ハワードの言うとおりに金が見つかり有頂天となる三人ですが、この物語はここからが本番。ドブスは金の発掘が進むほどに、際限ない欲望に囚われ仲間が信じられなくなっていきます。金を掘り終えて下山する三人ですが、途中で出会った原住民の子供の病を救うため、ハワードが荷物を二人に預けて村に出かることに。ドブスとカーティンは二人で街を目指しますが、ドブスの疑心暗鬼がは一気に高まります。

ハンフリー・ボガートは良くこの役を引き受けましたね。いつものキリッとしたスーツ姿から一転、垢だらけのぼろ服で髪はぼさぼさ髭ぼうぼう。開巻から物乞いしてます。恵んでもらった金で(他作品の彼のような)きちっとした七三に散髪してもらうシーンがありますが、かえって分不相応の滑稽さが漂ってくる。

本作の製作年度が1948年ですから、前年には『キー・ラーゴ』、その前には46年の『三つ数えろ』などのヒット作があります。翌年の1949年にはサンタナ・プロダクションを創って独立製作を始めるわけですから、キャリア絶頂の頃でしょう。DVDパッケージ裏の水野晴郎氏の解説には”自信があるからこその出演”とありますが、確かにそうかもしれません。イメージチェンジを図ろうとしていたのでしょうか。いずれにしても、よく思い切ったものだと感心してしまうほどの激変キャラクター。

金鉱を探すのに苦労するストーリーかと思いきや、あっさり金は見つかってしまうのですが、問題はその後。金が出れば出るほど三人の関係が微妙に変わっていく描写が見事です。欲にまみれて疑心暗鬼のとりこになっていくドブス。それに対して、ハワードは自制心があり、金がいくら発掘されようと自分自身と三人が置かれている状況のコントロールに怠りがありません。カーティンは欲がなく正義感ある常識人なのですが、ドブスの暴走を止めるすべはありません。この三人の有様は、人間の原罪の一つ”強欲”に対する対応三態なのかと感じました。

ハワード役は、ジョン・ヒューストン監督の父、ウォルター・ヒューストン。いや本当に名優ですねぇ。目の表情が抜群です。経験と知恵、理性、意志の強さが見事に目で表現されていますね。この作品のラストシーンは、「悪い事も起きてみれば大したことがない」という台詞とともに、底が抜けるような大笑いで終わるのですが、この場面もウォルター・ヒューストンが演じてこその大成功でしょう。『』マルタの鷹』では鷹の像を届けた直後に死んでしまいましたが、本作では主役を食うほどの抜群の存在感。見事にアカデミー助演男優賞とゴールデン・グラブ賞助演男優賞を獲得しています。

ところで、この作品はキープ社の500円DVDで観たのですが、後半日本語字幕がずれました。画面より先に字幕が出てくれたので、ストーリーの理解には困らなかったことが幸運でした(笑)★★★★☆

<スタッフ&キャスト>
監督: ジョン・ヒューストン
製作: ヘンリー・ブランク
製作総指揮: ジャック・L・ワーナー
原作: B・トレイヴン
脚本: ジョン・ヒューストン
撮影: テッド・マッコード
音楽: マックス・スタイナー/レオ・F・フォーブステイン
出演: ハンフリー・ボガート/ウォルター・ヒューストン
    ティム・ホルト/ブルース・ベネット
    バートン・マクレーン/アルフォンソ・ベドヤ
    ロバート・ブレイク

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(2006/12/14)
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テーマ : クラシック映画
ジャンル : 映画

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Whitedogさん、ども!

そうそう、豪快でしたね。ウォルター・ヒューストンはこのイメージがこびりついちゃってますよ。ボギーの最後もあんまりといえばあんまりな描き方ですけどね。この作品のボギーは味があっていいです。

No title

これは観た事あります。"金は、自然に帰った。ワッハッハ"っていえる人間になりたいです(笑)
ハンフリー・ボガード、随分イメージが違い、最後は狂気の世界でしたね。最後まで面白い作品だと思います。
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