スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

#0009『トーク・トゥ・ハー』ペドロ・アルモドバル監督 2002年スペイン 

トーク・トゥ・ハー

”Hable con ella” にほんブログ村 映画ブログへ

監督・脚本:ペドロ・アルモドバル
製作総指揮・製作:アグスティン・アルモドバル
撮影:ハビエル・アギーレサロベ
音楽:アルベルト・イグレシアス
出演:ハビエル・カマラ/ダリオ・グランディネッティ
   レオノール・ワトリング/ロサリオ・フローレス
   ジェラルディン・チャップリン/パス・ベガ
   ピナ・バウシュ/カエターノ・ヴェローゾ
   セシリア・ロス

さて、かなり前になってしまいましたが、ブログ友だちのオショーネシーさんに薦めていただいた本作。ようやく観賞しました。・・・が、見た後も感想が全然まとまらず・・・オショさん遅くなってごめんなさい。
サイレント映画シリーズ中ですがアップいたします。

スペインの名監督ペドロ・アルモドバルの作品は今回が初めての観賞となります。主人公は二人の男、看護士のベニグノ(ハビエル・カマラ)とライターのマルコ(ダリオ・グランディネッティ)。ベニグノは20年間母親の介護に没頭してその母を亡くし、アパートの向かいのバレエ教室に通うアリシア(レオノール・ワトリング)に恋をします。ところが彼女は事故で昏睡状態になってしまい、ベニグノは看護士として献身的に彼女を介護することになります。一方のマルコは、女闘牛士のリディア(ロサリオ・フローレス)と恋に落ちますが、彼女も牛に突かれて植物人間となり、アリシアと同じ病院に収容されます。物言わぬリディアにどう接してよいかわからず苦しむマリオはベニグノと出会い、マルコの行為に違和感を感じつつも親しくなっていきます。にほんブログ村 映画ブログへ

ベニグノとマルコ。二人ともコミュニケーションが下手。コミュニケーション不全は現代人の病気のようなものかもしれませんが、介護の行為そのものを目的化して一方的な献身に励むベニグノは見方次第ではかなり不気味ですよね。彼はきっと思いをやりとりするということが出来ない。と言うよりも、自分の意思を相手にわかるように伝えること自体が出来ないのかもしれません。植物化してしまったアリシアは、彼の思いをすべて受け止めてくれて、彼女の方からは何も意思表示しない。ベニグノにとってはこれほど素晴らしいパートナーはいない。純粋培養でアブノーマルなベニグノ。

一方のマルコは一見まともに見えます。冒頭のビナ・バウシュの舞台を見てポロポロと涙を流す男(ちなみに隣にいたベニグノは全くの無感動)。過去につらい恋をして、相手を思いやる自分の気持ちで精一杯だった彼は、10年経っても彼女のことが忘れられず、心動かすことがある度に彼女を思い出しては涙を流して泣くのです。彼は、昔の彼女のためにも一生懸命で、新しい恋人リディアに対しても一生懸命でした。意思のある相手には自分の思いを伝えられないマルコと違い、一生懸命語って語って泣いて。。。。でも、リディアとのコミュニケーションは、やはり万全ではありません。にほんブログ村 映画ブログへ

「試合が終わったらあなたに話があるの」
「もう話してるじゃないか」
「・・・・あなたはね」

マルコもやはり、うまく思いを伝え合うことができない。そして、リディアが昏睡状態になってしまい、語りかけることすら出来なくなった時に彼はなすすべなく恐怖してしまう。

ベニグノの犯す罪は、罪としてではなくて、いびつな関係を終わらせるためのきっかけとして重要なのかもしれません。刑務所の面会室で向かい合い話すベニグノとマルコ。二人の顔がガラスに写って重なって見えます。マルコの話す唇の動きがベニグノに重なる。不完全な二人のうち、一人は去って一人が残って、残った一人は少しだけ思いを伝え合うことが上手な人間になって、また新しい人間関係が始まる。

『トーク・トゥ・ハー』って、深いタイトルだなぁ★★★★☆

トーク・トゥ・ハー スタンダード・エディション

↓↓最後まで読んでいただいてありがとうございます。ぜひ、ワンクリックお願いします。^^
にほんブログ村 映画ブログへ

ページランキング
ブログパーツ

テーマ : DVDで見た映画
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

ペドロ・アルモドバル監督ベスト映画のトップ10をご紹介!

こんにちわ!
はじめて、コメントしています。
ペドロ・アルモドバル監督が好きな方々にとっても面白いサイトを見つけたのでご紹介したいと思ってコメントを書いています。
「Top 10 ペドロ・アルモドバル監督ベスト映画」っていうんです。
投票で選ばれたペドロ・アルモドバル監督の映画ベスト10の動画が一挙に見られるんです!

http://www.weshow.com/top10/jp/%E6%98%A0%E7%94%BB/top-10-%E3%83%9A%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%AB%E7%9B%A3%E7%9D%A3%E3%83%99%E3%82%B9%E3%83%88%E6%98%A0%E7%94%BB

興味があれば、是非覗いてみて下さい?
ブログでも紹介してみては。。。。。
面白いですよ!

では、又お便りいたしま~す!

詩乃さん、こんばんは!

詩乃さんようこそお越しくださいました。突然詩乃さんのブログに上がりこんで、好き勝手なこと書いてすみませんでした^^;。

>アリシアが事故に合わずに 昏睡状態になっていなかったら どうなっていたでしょう・・・。
これは面白い見方ですね。どう考えても、健常なアリシアとの関係において、ベニグノがまっとうなコミュニケーションをとれるようになるとも思えません。おっしゃるとおり、真性ストーカーへの道を突き進んでいたか。。。
そう考えると、昏睡状態の患者と看護士という関係が、ベニグノにとってはアリシアと一緒にいることの出来る唯一の方法だったわけで、それを自分の手で壊してしまったベニグノはやっぱり哀れです。

はじめまして

ブログ訪問そしてコメントありがとうございます♪
レスさせて頂きましたので そちらも よろしければ御覧になってくださいね。

この映画は 本当に深いと思います。
アリシアが事故に合わずに 昏睡状態になっていなかったら どうなっていたでしょう・・・。
家に入って 彼女の髪留めを盗みましたよね。
ベニグノにとっては 真剣な愛かもしれませんが
きっと (今で言う)ストーカーとなってそれがエスカレートして やはり刑務所に入っていたかもしれませんね・・・と 思いました。
15歳の時から20年間 母親の介護に没頭していて 35歳にして 初恋だったんでしょうね。
女性どころか人間とのコミュニケーションの仕方を知らないというベニグノの生き方はよく描かれていたと思います。とても難しい役を好演していたと思います。

私も応援一押しさせてください。

おそくなちゃいました

オショさん、ほんとに遅くなって済みませんでした。まだ自分の書いた内容に納得しきれていない部分もあるんですけど、良い映画だったと思います。特に女性の皆さんにベニグノのやったことが毛嫌いされてたりするようですが、あの件だけを見てすべてを判断するのもちょっと違うような気がします。かと言って素直に純愛ものだと言ってしまうのも単純すぎる・・。自分的には、あの面会室の鏡に重なるベニグノとマルコの姿が妙に印象に残ったので、こんな感じのことを書いてみました。
うちにアルモドバルがあと3枚(『オール・アバウト・マイ・マザー』『神経衰弱ぎりぎりの女たち』『ライブ・フレッシュ』)あるので、それもなるべく早く観ようと思います。

おお、ついに『トーク・トゥ・ハー』来ましたね。
ベニグノって長い間人間世界と没交渉だったから、ちょっと異常なんですよね。
昏睡状態のアリシアを熱心に看病する。アリシアの父親に「君は女好きか?」と聞かれて、「どっちかと言うと男のほうが好きです。」なんて答えてる。しかし感心があるのはアリシアだけなんですよね。
彼が観に行ったサイレントの映画がきっかけで行動を起こしてしまう…。
マルコも懸命にリディアを看病しますが、彼女の前の恋人が現れて、お役ごめんになってしまう。
哀しくも美しい映画でしたね。
★引っ越しました!★
お越しいただいた皆様、ありがとうございます。 新しくシネマぞろ★を始めました。下のリンクよりぜひお立ち寄り下さい!
場内ご案内
はじめてご来場のお客様は
こちらから
上映作品を探す

【上映作品INDEX】
⇒タイトル別/あ行-さ行
⇒タイトル別/た行-わ行
⇒製作年別/1910年代-1940年代
⇒製作年別/1950年代-2000年代
⇒ファーストインプレッションリスト
【特集INDEX】
⇒サイレント映画特集
⇒ヒッチコック特集
⇒フィルム・ノワール特集
【500円DVD INDEX】
⇒500円DVDリスト(07/12/09更新)
 全358タイトル

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。

ブログ内検索
カスタム検索
最近の記事を読む
コメント御礼!
トラックバック感謝!
上映作品ランキング


ご来場感謝!!
Google
月別アーカイブ
リンク
プロフィール

Author:文芸座館主

Blogranking.net

RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

お気に入り!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。