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#0013『ブロンドと柩の謎』ピーター・ボグダノヴィッチ監督 2001年アメリカ

ブロンドと柩の謎

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監督:ピーター・ボグダノヴィッチ
製作:ジュリー・ベインズ/キム・ビーバー/キャロル・ルイス/ディーター・メイヤー
共同製作:アーニー・バーバラッシュ
製作総指揮:マイケル・パセオネック/ヴィーラント・シュルツ=カイル
原作・脚本:ステーヴン・ペロス
撮影:ブリュノ・デルボネル
編集:エドワード・G・ノリス
音楽:イアン・ウィットコム
出演:キルステン・ダンスト/エドワード・ハーマン/エディ・イザード
   ケイリー・エルウィズ/ジョアンナ・ラムレイ/ジェニファー・ティリー
   クローディア・ハリソン/ロナン・ヴィバート/ヴィクター・スレザック
   ジェームズ・ローレンソン/クローディー・ブレイクリー/リシャール・ボーランジェ

<作品関連情報>
    ⇒ブロンドと柩の謎(2001) - goo 映画
    ⇒ブロンドと柩の謎@映画生活
    ⇒IMDb(英語)
    ⇒公式サイト(写真などはこちら)


ややネタバレ

最近声の出る映画を見ていない・・・。サイレント映画は想像をはるかに超えて面白く、まだまだ観たい作品がたくさんあるのですが、久しぶりに役者がしゃべる映画を見たくなりました。ストックに何があるかを探ってみると・・こういう面白そうな作品が出てきました。サイレント映画全盛の1924年に当時の大監督トーマス・インスが怪死した事件の真相をボグダノヴィッチ監督が描く異色作。にほんブログ村 映画ブログへ

1924年11月、新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハースト( エドワード・ハーマン)の豪華クルーザーオネイダ号上で、トーマス・インス監督( ケイリー・エルウィズ)の42歳の誕生日を祝うパーティーが行われます。搭乗したのはハーストとその愛人マリオン・デイヴィス(キルステン・ダンスト)、マリオンとの噂が絶えないチャールズ・チャップリン(エディ・イザード)、クララ・ボウ主演『あれ』の原作者エリノア・グリーン( ジョアンナ・ラムレイ)、女優のマーガレット・リヴィングストン( クローディア・ハリソン)、ハースト系新聞お抱えコラムニストとして絶大な影響力を持っていたルエラ・パーソンズ( ジェニファー・ティリー)などなど。

延々と続く乱痴気騒ぎの果てに、船上でインスは急死。公式発表は急性消化不良から起きた心臓発作。しかし、その直後から真相についてさまざまな憶測が飛び交います。この映画では、マリオンと二人きりで話し込んでいたインスを、かねてから関係を疑っていたチャップリンと間違えてハーストが射殺したというストーリー。

トーマス・インス(1882-1924)という人は、ハリウッド創世期に細部にこだわった西部劇で"西部劇の父”と呼ばれ、大監督になります。日本人ハリウッド俳優早川雪州を発掘したことでも有名。早くから監督を人に任せてプロデューサーにつく方法で映画を量産しますが、ヒット作にはちゃっかり自分の名前を監督にクレジットする小ずるいところがありました。映画の中で「インスなら同時に10本の映画を撮れる」と言う会話にハーストが「奴はその全部に自分の名前を入れるぞ!」と突っ込んでいます。また、彼の豪邸の客室すべてにのぞき穴があり、週末の度に宿泊客の媚態を覗き見て楽しんでいたという話もあり、かなり屈折した人間であったようです。にほんブログ村 映画ブログへ

方や、真犯人と噂されたハーストは悪名高い新聞王で、言わずと知れた『市民ケーン』('41 オーソン・ウェルズ監督)のモデル。全盛期はアメリカのメディアを牛耳り、捏造記事などは日常茶飯事。『市民ケーン』でも描かれていたように、愛人マリオン・デイヴィス一人のためにコスモポリタン映画社をつくり、45本のマリオン主演作品を制作。すべて赤字の駄作であったにもかかわらず、系列の新聞で連日褒めちぎると言うこちらも常識規格外の奇人。『市民ケーン』では、ハーストの愛人は出る映画出る映画すべてライバル誌に酷評され、ついに睡眠薬自殺を図りますが、実際のマリオンはそのような葛藤もなく1937年まで映画出演を続けました。ちなみに、ハーストを馬鹿にしているともとれる『市民ケーン』の公開に対して強力に圧力をかけたのは、上記コラムニストのルエラ・パーソンズですが、この映画の中では、ハーストのインス射殺を目撃したルエラが沈黙の代償としてハースト系新聞社との永久契約を勝ち取ります。さもあり何のエピソードに妙に納得。

マリオンと仲を疑われるもう一人の中心人物チャップリンは、女難と言うかなんというか16歳の少女を妊娠させること二回(映画の中でもリタ・グレイの話題が再々出てきます)。その私生活は善悪様々な女性に彩られたこれまたツワモノでありました。

結局、この事件は現在でも真相が明らかになっていませんが、上記のように当時のハリウッドでも飛びきりの奇人変人の人間関係の中で起きた怪事件。裏側にはうかがい知れないドロドロしたものがまだまだタップリあったことは間違いなし。映画の題材としても極めて面白いのですが・・・・。

はっきり言いますと、作品としては面白くありません。あくの強い登場人物を演じるには俳優人がこじんまりしすぎですね。ハーストを演じるエドワード・ハーマンが単なる人の良い老人にしか見えないことや、エディ・イザードがあまりにもチャップリンのイメージから遠いのが痛い。インスもこれじゃそこいらのあんちゃんにしか見えません。中盤までのだらだらとした乱痴気模様の描写と事件に至る経緯の単純さももう少し工夫が欲しいなぁ。奇人変人による怪事件を描くには、そういうことを含めてあっさりしすぎ。工夫がなさすぎ。ということで残念★★☆☆☆にほんブログ村 映画ブログへ

星は二つになってしまいましたが、1920年代のハリウッドをのぞき見るノゾキ穴・・という意味では興味深い小ネタがたくさんで楽しめる作品です。この映画の前年に公開された『巴里の女性』の話題もたびたび登場し、「あなたが出ないあなたの映画なんか誰が見るの?」という問いに「誰も見ないだろうな」とチャップリンが答えているのがおかしい。そしてこの事件の翌年にはあの『黄金狂時代』が製作されますが、チャップリンが暇さえあれば船上で山小屋シーンのギャグを考えているのも妙に納得してしまいました。

カリフォルニアの呪い

ハリウッドに一歩足を踏み入れた瞬間にあなたを襲う病
ハリウッドは魔法使いのように人の人格を変え、あなたは旅の目的も忘れ、大きな信念さえ失くしてしまう
自覚症状は・・・
・どこに行っても自分が一番偉いと思っている
・お金こそが最高の権力だと信じている
・いつの間にかモラルを失っている

ということだそうです。



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