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#0024 キーストン時代のチャップリン短編映画-1(1914年)

成功争ひ
『成功争ひ』のチャップリン(右端)にほんブログ村 映画ブログへ

1991年にNHK-BSでチャップリン短編56本を放送した番組をDVD化した”Charles Chaplin Commedy Films”を入手しました。放送順のDVD収録になっているのですが、時間を追ってチャップリンの短編を見て行きたいので、1914年のデビュー作『成功争ひ』から順に感想をアップしていきます。まずは、キーストン時代1914年2月から3月に公開された5本。

それぞれの作品中でも書きましたが、この時期は良く知っているチャップリンとはかなり違い、人情味のまるでない意地の悪いキャラクタ。詐欺師や女たらしなどの役が多いですね。淀川長治氏もチャップリンファンになったのは『チャップリンの移民』(1917)からと言い、キーストン時代のチャップリンは”怖い人”だと思っていたと著書に記しています。チャップリン本人も、この頃の作品を良く思っていなかったようですね。

しかし、1914年にキーストンでは100ドルだったチャップリンの週給が同年エッサネイに移籍したときに1250ドル、1916年にミューチュアルに移籍したときは週給1万ドル+ボーナス15万ドルと、ごく短期にのし上がっています。ということは、このキーストン時代の”怖いチャップリン”も観客には十分支持されていたということなんでしょうね。にほんブログ村 映画ブログへ

『成功争ひ』Making a Living 1914年2月2日
1913年にキーストン社に入社したチャップリンの初出演作品。フロックコートに細身のズボン、シルクハットにステッキ、片眼鏡にどじょう髭。イギリスの演劇一座から映画界入りしたチャップリンは、まだ自分のスタンスを決め切れていなかったそうで手探りで役作りをしていました。おなじみの浮浪者スタイルとはかなり趣が違いますが、何よりも違うのはキャラクター。意地悪そうな顔でやることもあくどい。キーストン時代の作品には共通するようですが、チャップリンの最大の魅力である人間味と裏表の二重三重に織り上げられた面白さはありません。ストレートに相手を騙す・出し抜く・やっつける。それを徹底したドタバタアクション(体術)で見せて笑いをとっています。

『ヴェニスにおける子供自動車競走』Kid Anto Races at Venece, CA 1914年2月7日
『成功争ひ』の5日後に公開されたこの作品では、早くもおなじみのチャップリンらしい浮浪者スタイルになります。自分の扮装が気に入らなかったチャップリンは、楽屋で人のつけひげや衣装を勝手に借用して映画に出てしまったそうです。作品内容もタイトルの自動車レースはそっちのけで、ひたすらカメラに写りたがるチャップリンと追い払おうとするカメラマンのドタバタ。ハリウッド初期になんとしてでも目立ちたかったチャップリンの地をそのままいったような作品。ここでも表情にはやはり意地悪そうな険があります。

『犬の為め』(『メーベルの奇妙な苦境』)Mabel's Strange Predicament 1914年2月9日
マック・セネットとのコンビで、キーストン社コメディの中心人物、すでに監督も行っていた才媛メーベル・ノーマンド絶頂期の作品。パジャマ姿でホテルの部屋をロックアウトされたメーベルが、酔っ払いのナンパ野郎チャップリンに絡まれて、夫婦が泊まる向かいの部屋に避難。今度はそこで浮気と間違えられるドタバタコメディで、主役は間違いなくメーベルですね。酔っ払い役だからかもしれませんが、チャップリンの意地悪さが少し緩和されて、割合素直に笑うことが出来ます。チャップリンがキーストンに一年しかいなかったのは、メーベル・ノーマンドに指図されるのがいやだったからという説があるらしい。にほんブログ村 映画ブログへ

『夕立』Between Showers 1914年2月28日
キーストン社の一連のコメディ短編は、思いつきでロケ撮影されていた・・・というナレーションが入ってますが、3~4日に一作公開されているところを見ると納得。レンガの投げあいはロスコー・アーバックル主演の『ノックアウト』にもありましたが、キーストンお得意のギャグシーン。やはり、 1914年2月のわずか一ヶ月間でチャップリンの芸風は大きく変化しているようです。鋭く意地悪い感じから、ちょっとオトボケなキャラになり、ほんの少しですが親しみやすくなってきました。ハリウッドにやってきたばかりで、どうすればアメリカの観客にうけるのかを、持ち前の完ぺき主義で考え抜いていた時期でしょうね。変化が早い。それと、チャップリンのギャグアクションは共演者のものとちょっと違うなということにも気がつきました。共演者(フォード・スターリング)は、日常の動作を大げさにすることで面白みを出していますが、チャップリンは笑わせるための体の動かし方を常に考えているようです。片足ケンケンで急ブレーキして方向を変える、山高帽をぴょこぴょこやる仕草、相手の顔にレンガをこすり付けるような殴り方、殴られて後ろにひっくり返る時の足の具合など、面白く見せるためだけに工夫した普段とは違う独特の動きを繰り出すため、大勢ドタバタしていてもチャップリン独特の面白みが目立ちます。

『チャップリンの活動狂』(新米活動屋)A Film Johnnie 1914年3月2日
キーストンスタジオを見学に来たチャップリンが、主演女優メリーちゃんを助けたい一身で映画撮影をめちゃくちゃにしてしまう。ロスコー・アーバックルやメーベル・ノーマンドなどキーストンのスター俳優総出演。マック・セネットも登場しています。拳銃の乱射ギャグもキーストンお得意だったようですね。これまでの作品は、ヘンリー・レアマンが監督していましたが、この作品以降しばらくはジョージ・ニコルズの監督になります。

あと、短編が51本あってその後長編。大変だこりゃ。

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