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#0025 キーストン時代のチャップリン短編映画-2(1914年)

タンゴのもつれ
『タンゴのもつれ』

さあ、まだまだたくさんあるキーストンコメディ。今回は1914年3月から4月にかけての作品。チャップリンは相変わらずなんとか目立ってのし上がりたいとやる気満々。弱いものいじめ、女たらし、酔っ払い、大乱闘と身体を張った悪役が続きます。しかし、この時期徐々に自分のスタイルを確立してきたチャップリンは、ついに自分の出演作を自ら監督するチャンスをつかみました。監督・脚本・主演の三役をこなすチャップリン映画はこの頃スタートしました。にほんブログ村 映画ブログへ

『タンゴのもつれ』Tango Tangles 1914年3月9日 マック・セネット監督
『ベニスにおける子供自動車競走』で登場したチャップリンの浮浪者スタイルは完全定着していないようで、この作品では、普通の三つ揃い、髭なし、メイクなしで登場。競演はロスコー・アーバックルとフォード・スターリング。クロークの女の子を巡る、バンドマスター(フォード・スターリング)、クラリネット奏者(ロスコー・アーバックル)と酔っ払いチャップリンの乱闘。チャップリンは主役ではありませんね。フォード・スターリングが一番目立っているようです。ケンカのドタバタは毎度のキーストンパターンですが、チャップリンの作品としてはあまり面白くありません。

『彼の好みの気晴らし』His Favorite Pastime 1914年3月16日 ジョージ・ニコルズ監督
おなじみの浮浪者スタイルに戻りました。やっぱりこのスタイルのチャップリンは良い。見慣れてると言うことは別にしても、なにか惹かれるものがありますね、この恰好には。何だろう? 内容は泥酔して美人にちょっかいを出し、その亭主と大喧嘩になるというゴールデンパターン。酒・女・喧嘩が当時の労働者を中心とした映画ファンに受ける定番要素ということですね。バーが舞台のチャップリンは特に面白く感じるのですが、この作品でもスウィングドア相手の一人相撲など酔っ払い芸が見事です。


『幻燈会』THE STAR BOARDER 1914年4月4日 ジョージ・ニコルズ監督
作品内容云々の前に、登場人物の頭が画面に収まっていないシーンが多く興ざめすることはなはだしい。このDVD-BOX収録各作品多かれ少なかれそうなのですが、ちょっとこれは残念。
気を取り直して・・・。下宿屋の女主人と下宿人チャップリンの浮気話。浮気の現場をカメラ好きの少年が激写し、パーティの場で上映してしまったから大変。例のごとく亭主との大乱闘が始まります。”この作品のチャップリンは珍しく悪役ではない”ということでしたが、役柄的には、まあ大差ない。相変わらずの女・酒・喧嘩でした。大体キーストンのパターンがわかってきました。にほんブログ村 映画ブログへ

『メーベルの身替り運転』Mabel at the Wheel 1914年4月18日 マック・セネット/メーベル・ノーマンド監督
この作品のチャップリンは徹底した悪役。メーベルの恋人でカーレーサーのハリーに嫉妬したチャップリンは、手下を使ってハリーを拉致。行方不明の恋人の代わりにレースに出たメーベルに対しても発煙弾や放水で邪魔をするが、チャップリンの妨害をかいくぐりメーベルは優勝する。久々のフロックコートにシルクハット姿で、表情も憎々しいチャップリンが相変わらずの体術で笑わせてくれますが、舞台裏ではメーベルとチャップリンの諍いがあったそうです。メーベルにクビにされかけたチャップリンですが、彼の作品の人気は高く、マック・セネットが間に入り逆にチャップリンを監督にも起用することになったらしい。監督チャップリンが生まれるきっかけとなった貴重な作品でした。

『恋の20分間』Twenty Minute of Love 1914年4月20日 チャールズ・チャップリン監督
諸説あるようですが、チャップリンの初監督作品はこの『恋の20分間』と言うことになっています。2週間前にもめたメーベル・ノーマンドは出演していません。半日で撮った作品ということですが、チャップリンを中心に公園のあちこちでトラブルが起こって、それがやがて一箇所に集約され、最後に全員が池に落ちる演出はかなり面白く感じましたね。ヘンリー・レアマンやメーベル・ノーマンドなど、これまでの監督とはぶつかることが多かったようですが、ようやく自分のやりたいように出来たという”のびのび感”は出ていると思います。

『チャップリンの総理大臣』Caught in a Cabarant
 1914年4月27日 チャールズ・チャップリン/メーベル・ノーマンド監督

チャップリンとメーベルの関係はつかず離れず微妙だったようで、この作品は二人の共同監督。上流階級令嬢メーベルを強盗から救ったチャーリーは、総理大臣の名刺を出して彼女を信用させるが、本当は安キャバレーのしがないバーテン。メーベルと仲良くなったチャップリンの正体を彼女の婚約者が暴露して、最後はキャバレーを舞台に大騒動になる。最近のコメディでも定番のパイ投げは、この作品で初登場かな。メーベルの顔面に見事命中。その他、恒例のレンガ投げ、ピストル乱射など。チャップリンが監督し始めてから、あからさまな悪役は少なくなりましたね。

チャップリンが見せる偽の名刺は、公開版によって二種類あったらしく、オリジナルは”グリーンランド総理大臣ドゥーバックル男爵”再公開版では”ギリシア大使O.T.アスクル”。しかし、このプリントではフランス語(このDVD-BOXの収録作品はほとんどがフランス語バージョン)で”LE COMTE(男爵)”としか書かれていません。

(参考文献:「チャップリンのために」 大野裕之編集 とっても便利出版部発行より)

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オショさん、どうも^^

その話は聞いたことがありますねぇ。グロリア・スワンソンが1914年に映画デビューしたのがエッサネイ社ですが、その時はまだチャップリンはキーストンにいたんですね。翌1915年の1月にエッサネイに移ったチャップリンがグロリア・スワンソンをスクリーンテストしたそうです。スワンソンはチャップリンの期待するリアクションがとれずに不採用。で、その時に採用になったのがかのエドナ・パーヴィアンスだったそうですよ。エドナが相手役として初出演したのは『アルコール夜通し転宅』(A Night Out)と言う作品で、1915年2月15日に公開されていますので、件のスクリーンテストはチャップリン移籍直後に行われたようです。スワンソンは「喜劇役者なんかやりたくなかったのでチャップリンに非協力的な態度をとった」と語っていたそうですが、強気な彼女らしい逸話ですよね。

グロリア・スワンソンの自伝によれば、1914年にチャップリンの映画の相手役のテストを受けたと書いてありました。結局相手役は別人になったそうですが。
でも会社が、「エッサネイ社」になっているんですよ。なんでかなぁ…?
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