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#0030『醜女の深情』マック・セネット監督 1914年アメリカ

醜女の深情
”TILLIE'S PUNCTURED ROMANCE”にほんブログ村 映画ブログへ

監督:マック・セネット
出演:チャールズ・チャップリン
    マリー・ドレスラー
    メイベル・ノーマンド
    ミルトン・バール
    チェスター・コンクリン

<作品関連情報>
    ⇒IMDb(英語)

マリー・ドレスラー主演の人気芝居を映画化した喜劇作品。この当時チャップリン映画をはじめコメディ作品は1巻、2巻が中心(時間的には10分から20分)でしたが、この作品は喜劇映画史上初の6巻大長編となりました。

主役は舞台と同じくマリー・ドレスラー。田舎の農園主の娘で、伯父は大銀行の頭取という令嬢ですが、見てくれが少しばかりよろしくない。チャップリンはその彼女に魔の手を伸ばす都会の洒落た結婚詐欺師。いつもの浮浪者スタイルとは違い、こざっぱりと格好いい。チャップリンは郊外を散歩中に、ティリーが投げたレンガ(笑!)にあたって昏倒し彼女の家に担ぎ込まれる。ティリーの家が金持ちだということに勘付いたチャップリンは、早々にアタック開始。彼女はのぼせ上がり、父の金を盗んでチャップリンとともに都会へと向かう。チャップリンは女友達(メーベル・ノーマンド)と結託して酒場でディリーを酔わせ金を騙し取り姿を消す。ところがその直後、ティリーの伯父である銀行家が山で遭難し彼女に巨額の遺産が転がり込んだことを知る。、メーベルを捨て、あわててティリーの元に戻り強引に結婚式を挙げてしまうチャップリンだが、実は九死に一生を得た銀行家が戻ってきてチャップリンの企みは全て無駄に終わる。最期にティリーとメーベルが女同士心通じ合い、チャップリンだけが悪者となり退場する。

1914年の後半、チャップリンは自ら台本を書き監督をしており、初期に良く見られた底意地の悪いキャラクターが変化してきている時期でした。チャップリンの短編を時系列に見ていくとよくわかるのですが、彼が監督をするようになってから徐々に悪辣な趣向が影を潜め、人生の哀愁を噛み締める男や、要領が悪いために失業してしまう男などが登場してきます。おそらく、観客の嗜好を確認しながらキャラクターの性格を模索していたのだと思います。

しかし、喜劇映画の草分けでありキーストンコメディの総帥でもあるマック・セネットは従来どおりの喜劇を踏襲していたようで、この作品におけるチャップリンの役柄も以前に戻って徹底した悪党となっており、これがチャップリンにとっては耐えがたかったのではないかと思います。

それでもチャップリンが、この作品で演じた結婚詐欺師はキャラクタとしてとてもよく出来ていて、細かい表情・仕草やチャップリン独特の"笑わせる"アクションをふんだんに盛り込み、大変丁寧に役作りされています。このあたりは納得が出来なくても全力を尽くすプロ根性のなせる技。しかし、やはりこの作品についての不満は大きかったようで、チャップリンは自分を映画監督の道に導いてくれた恩人マック・セネットに文句をつけたそうです。公開二ヵ月後にはチャップリンはキーストン社を去り、8倍のサラリーでエッサネイ社に移ります。タイミング的にもこの作品が移籍の大きなきっかけになったのは間違いありません。

もともとマリー・ドレスラーの映画ということで、確かに彼女の存在感はすごい(メーベルが初めてチャップリンと一緒にいるティリーを見たときに、「象を引っ張ってきたみたい・・」とつぶやくのがツボ)のですが、それでもやはりチャップリンの素晴らしさが際立ちます。今となっては見紛うことなきチャップリン映画。作品時間が長くなっても間延びせず、観客を笑わせ続ける演技のキレには改めて脱帽いたしました。

★★★☆☆(やっぱりこういう役はあまり見たくないなぁ・・)

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